Provided by: debhelper_11.1.6ubuntu2_all bug

名前

       dh_clean - パッケージビルドディレクトリを消去する

書式

       dh_clean [debhelper オプション] [-k] [-d] [-Xitem] [path ...]

説明

       dh_clean はパッケージビルド後に掃除をする役目の debhelper コマンドです。 これはパッケージ
       ビルドディレクトリや、debian/files を含むファイル、 他の debhelper コマンドが残してしまっ
       たゴミファイルを取り除きます。 以下のような、Debian diff に含まれてはならないようなありふ
       れたファイルも 取り除きます。
         #*# *~ DEADJOE *.orig *.rej *.SUMS TAGS .deps/* *.P *-stamp

       このコマンドはビルドが完了後、掃除をするために "make clean" を実行しません。"make clean"
       を実行するような事がしたければ、dh_auto_clean(1) を利用してください。

       dh_cleandebian/rulesclean ターゲットで実行される一番最後の debhelper コマンドであ
       るべきです。

ファイル

       debian/clean
           消去されるパスの一覧を出力できます。

           このファイル内で記載されているディレクトリは最後がスラッシュで終わる必要があります。こ
           れらのディレクトリ内の内容は同様に削除されます。

オプション

       -k, --keep
           これは廃止されています。代わりに dh_prep(1) を利用してください。

           The option is removed in compat 12.

       -d, --dirs-only
           パッケージビルドディレクトリを削除するだけで、他のファイルには一切手をつけません。

       -Xitem --exclude=item
           通常は消されるはずのファイルであっても、item をファイル名の一部として含むもの全部を消
           去候補から除外します。本オプションを何度も指定することで、除外候補を複数指定することが
           可能です。

       path ...
           これらの path も消去します。

           Note that directories passed as arguments must end with a trailing slash.  Any content
           in these directories will be removed as well.

参照

       debhelper(7)

       このプログラムは debhelper の一部です。

作者

       Joey Hess <joeyh@debian.org>