Provided by: debhelper_11.1.6ubuntu2_all bug

名前

       dh_perl - Perlへの依存関係を検討し、MakeMaker 実行後に生成したものを消去する

書式

       dh_perl [debhelper オプション] [-d] [ライブラリディレクトリ ...]

説明

       dh_perl${perl:Depends} の内容を生成し、この依存情報に substvars ファイルの情報を付け加
       える役目の debhelper プログラムです。

       このプログラムはビルド対象のパッケージにある Perl スクリプトや Perl モジュールを検査
       し、perlperlapi の依存関係を生成します。${perl:Depends} 句をビルド対象のパッケージの
       control に記述すると、生成した依存関係の情報に置き換えられます。

       dh_perl は、さらに、MakeMaker が Perl モジュールをインストールする際に生成した空のディレク
       トリを削除します。

オプション

       -d  完全な perl パッケージよりも perl-base に依存したいような場合があります。この場合、-d
           オプションにて dh_perl に正しいベースパッケージに対しての依存情報を生成させるようなオ
           プションを渡す箏ができます。これはベースシステムが含まれるようなパッケージのみで必要で
           す。

           なお、このフラグを指定しても、perl-base 本体に関する依存情報は、全く生成されません。と
           いうのも、perl-base は非常に基礎的なパッケージなので、perl-base に関する依存関係は通常
           特に指定しなくても問題が無い為です。ただ、perl-base の特定のバージョンに依存が特に必要
           な場合はその限りではありません。

       -V  デフォルト、スクリプト本体とアーキテクチャから独立しているモジュールについては、特定の
           バージョンの perl に依存するような依存情報は生成されません。-Vオプションを指定する
           と、パッケージビルド中に使っているバージョンの perl パッケージ (あるいは、-d を指定し
           ていれば、現在の perl-base のバージョン) を、パッケージの依存情報として設定します。

       library dirs
           Perlモジュールを非標準のディレクトリにインストールするようなパッケージをビルドしている
           のであれば、コマンドラインからパッケージの名前を渡すことにより、dh_perl に、これらの
           ディレクトリを確認させる事が出来ます。デフォルトではこのコマンドは vendorlibvendorarch ディレクトリのみを確認します。

確認すべき事

       Debian ポリシー バージョン 3.8.3

       Perl ポリシー バージョン 1.20

参照

       debhelper(7)

       このプログラムは debhelper の一部です。

作者

       Brendan O'Dea <bod@debian.org>