Provided by: gfarm-client_2.6.15+dfsg-1build1_amd64 bug

NAME

       gfhost - gfarm ホスト管理コマンド

SYNOPSIS

       gfhost [-H | -l | -M] [-iLprUv] [-P path] [-a アーキテクチャ] [-D ドメイン名] [-j 並列度]
              [ホスト名...]

       gfhost -c [-P path] -aアーキテクチャ -pポート番号 [-nCPU数] ホスト名

       gfhost -m [-P path] [-aアーキテクチャ] [-pポート番号] [-nCPU数] [-A] ホスト名

       gfhost -d [-P path] ホスト名...

       gfhost -R [-P path]

DESCRIPTION

       gfhost は、gfarm のファイルシステムノードに 関する情報の表示や管理を行ないます。gfhost が
       実行する機能は、-c, -d, -H, -l, -M, -m, -R のオプションで指定します。 これら機能の指定は排
       他的であり、どれか一つだけを指定することができます。 また、一つも指定しなかった場合に
       は、デフォールトの機能であるホスト名 表示が行なわれます。

FUNCTIONS

       機能指定のうち、-c, -d, -M, -m, -R はメタデータサーバーのみを アクセスし、登録されているホ
       スト情報の追加、削除、表示、変更を行ないます。

       機能指定のうち、-H, -l, -M, および特に機能を指定しなかった場合は、 ファイルシステムノード
       に関する情報を表示します。 このうち -M はメタデータサーバーのみをアクセスしますが、 それ以
       外の機能はファイルシステムノードで動作している gfsd にもアクセスします。 gfsd にアクセスす
       る機能に関しては、そのアクセスに 関するオプションを -i, -j, -U, -v で指定できます。

       表示機能に関しては、ホスト名の指定を省略することができます。この場合、 メタデータに登録さ
       れている全てのホストに関する表示を試みます。 また、-a および -D オプションで表示するホスト
       の種類を限定 することもできます。 表示の順序は、ホスト名のアルファベット順ですが、-L, -r,
       -u オプションで 順序を変更することができます。ただし、-M 機能 と、機能を指定しなかった場合
       に関しては -L オプションは無効です。

       下記は、gfhost コマンドの機能一覧です。二つ以上の機能を同時に 指定することはできません。

       無指定
           機能を特に指定しなかった場合、gfsd への 問い合わせを行ない、動作しているホストのホスト
           名のみを表示します。 デフォールトでは、ホスト名のアルファベット順で表示します。

       -c
           引数で指定したホストをメタデータへ登録します。 オプション -a で、そのホストのアーキテ
           クチャを指定する必要があります。 同様にオプション -p で、そのホストのポート番号を指定
           する必要があります。 オプション -n で、そのホストの CPU 数を指定します。省略した場合に
           は 1 CPU だとみなします。

       -d
           引数に指定したホスト情報をメタデータから削除します。 現在のところ、複製情報として参照
           されているホストも 削除できてしまいますが、これを行なうと複製データベースが不整合 状態
           となってしまいますので注意が必要です。

       -H
           gfsd に問い合わせて得た情報、すなわち ロードアベレージと認証手段を表示します。 この機
           能に関しては、引数でホスト名を指定した場合、表示される のは、固有識別子として用いられ
           ているホスト名ではなく、引数 で指定した名前になります。 また、ホスト名の後に、アクセス
           に用いられた IP アドレスを括弧で 囲って表示します。

           ホストが停止やネットワーク障害のためにアクセスできなかった場合、 ロードアベレージの部
           分に x.xx/x.xx/x.xx と表示します。 ホストが動作しているが、そのホストの gfsd へ アクセ
           スできなかった場合には -.--/-.--/-.-- と表示します。

           その次の一桁の欄は認証手段で、「G」は GSI 認証および暗号化、 「g」は認証処理のみ GSI
           で認証後は保護のない生データ (gsi_auth)、 「s」は sharedsecret 認証、「x」は認証失
           敗、「-」は認証を 試みなかったことを示します。また、「-U」オプション指定時には、 この
           認証手段の表示欄はなくなります。

           デフォールトでは、ホスト名のアルファベット順で表示します。

       -l
           gfsd に問い合わせて得た情報、 すなわちロードアベレージおよび認証手段と、 メタデータ・
           サーバーに問い合わせて得た情報、 すなわちアーキテクチャ名、CPU数を 全て表示します。ま
           たアクセスに用いられたホスト名の後に、 IP アドレスを括弧で囲って表示します。

           ホストが停止やネットワーク障害のためにアクセスできなかった場合、 ロードアベレージの部
           分に x.xx/x.xx/x.xx と表示します。 ホストが動作しているが、そのホストの gfsd へ アクセ
           スできなかった場合には -.--/-.--/-.-- と表示します。

           その次の一桁の欄は認証手段で、「G」は GSI 認証および暗号化、 「g」は認証処理のみ GSI
           で認証後は保護のない生データ (gsi_auth)、 「s」は sharedsecret 認証、「x」は認証失
           敗、「-」は認証を 試みなかったことを示します。また、「-U」オプション指定時には、 この
           認証手段の表示欄はなくなります。

           デフォールトでは、ホスト名のアルファベット順で表示します。

       -M
           メタデータに登録されているホスト情報を表示します。 デフォールトでは、ホスト名のアル
           ファベット順で表示します。

       -m
           固有識別子として用いられているホスト名を指定し、メタデータ に登録されているホスト情報
           を変更します。 -a オプションおよび -n オプションは、それぞれ既存の値を置き換えます。

       -R
           標準入力からホストに関する情報を読み込み、メタデータに 追加します。与える情報の形式
           は、-M 機能の表示形式と同じです。

       -?
           引数オプションを表示します。

OPTIONS

       -a アーキテクチャ
           CPUアーキテクチャを、sparc-sun-solaris8 や i386-redhat8.0-linux の ような形式で指定し
           ます。 -c および -m 機能の場合には、追加・変更するホストのアーキテクチャと して、この
           オプションを用います。 -H, -l, -M および特に機能を指定しなかった場合で、かつ ホスト名
           を省略した場合には、指定したアーキテクチャのホストに 関してのみ表示を行ないます。

       -D ドメイン名
           -H, -l, -M および特に機能を指定しなかった場合で、かつ ホスト名を省略した場合に、このオ
           プションで、表示するドメイン名を 限定できます。

       -i
           %%SYSCONFDIR%%/gfarm2.conf ないし $HOME/.gfarm2rc 中で「address_use」を指定すると、 ア
           クセスに用いるネットワークアドレスに優先順位をつけることができます。 gfhost コマンドに
           対しても、この優先順位は影響しますが、-i オプションを つけると、この指定を無視して
           gfsd にアクセス するようになります。

       -j 並列度
           gfsd にアクセスする際の並列度を指定します。 デフォールトは 10 です。

       -L
           -H、-l 機能の場合 、このオプションで、 表示順序を、ロードアベレージ順に変更します。

       -n CPU数
           -c および -m 機能で、ホスト情報を追加・変更する際に、 そのホストが持つ CPU の数を指定
           します。

       -p ポート番号
           -c および -m 機能で、ホスト情報を追加・変更する際に、 そのホストの gfsd が用いるポート
           番号を指定します。

       -P パス名
           このコマンドがアクセスするメタデータサーバを特定するための パス名または Gfarm URL を指
           定します。 省略した場合は、「/」を指定したのと同じ意味になります。

       -r
           表示を整列している場合、表示の順序を逆にします。

       -u
           -H, -l, -M および特に機能を指定しなかった場合に、表示する順序を アルファベット順に整列
           するのを止めます。 -M 機能の場合、引数でホスト名を指定した場合には その順序、さもなく
           ばメタデータから取得した順序で表示します。 -H, -l 機能の場合および特に機能を指定しな
           かった場合、 ホストに順に問い合わせを行い、返事の返ってきた順序で表示します。

       -U
           TCP による認証をやめ、 UDP によるロードアベレージの問い合わせのみを行うようにします。
           このオプションは、-H ないし -l 機能を指定した場合および 特に機能を指定しなかった場合に
           意味のあるオプションで、 実行速度が速くなる効果があります。 -H ないし -l を指定してい
           る場合、このオプションを指定すると、 認証方式の表示欄がなくなります。

       -v
           -H ないし -l 機能を指定した場合および特に機能を指定しなかった場合、 デフォールトで
           は、gfsd に対する問い合わせに関するエラーメッセージ を表示しません。-v オプションを指
           定すると、このエラーメッセージを 表示するようになります。

SEE ALSO

       gfarm2.conf(5), gfsd(8)