Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20161015+dfsg-1_all bug

名前

       mktemp - 一時ファイルや一時ディレクトリを作成する

書式

       mktemp [OPTION]... [TEMPLATE]

説明

       一時ファイルまたは一時ディレクトリを安全に作成し、その名前を表示します。  TEMPLATE 文字列は最後に連続した
       'X'  を最低  3  個は含まなければいけません。  TEMPLATE  が指定されない場合、tmp.XXXXXXXXXX   が使用され、
       --tmpdir  が暗黙のうちに指定されます。  ファイルは u+rw から umask の設定を差し引いたものが作成されます。
       ディレクトリは u+rwx から umask の設定を差し引いたものが作成されます。

       -d, --directory
              ファイルではなく、ディレクトリを作成する

       -u, --dry-run
              名前のみ表示し、何も作成しない (安全ではない)

       -q, --quiet
              ファイルまたはディレクトリ作成失敗のメッセージを抑止する

       --suffix=SUFF
              TEMPLATE に SUFF を追加する。 SUFF にスラッシュ (/) が含まれては いけない。 TEMPLATE の最後に X が
              含まれていない場合、 このオプションが暗黙に有効になる

       -p DIR, --tmpdir[=DIR]
              TEMPLATE を DIR に対する相対パスとして扱う。DIR が指定 されていない場合、 $TMPDIR が設定されていれ
              ば $TMPDIR が使用され、 設定されていなければ  /tmp  が使用される。  このオプションを使用する場合、
              TEMPLATE は絶対パスであってはならない。 -t と異なり、 TEMPLATE にはスラッシュ (/) を含めることがで
              きるが、 mktemp は最後の要素のみ作成し、途中のディレクトリは作成しない。

       -t     TEMPLATE を (ディレクトリ部分を含まない) ファイル名として解釈する。 $TMPDIR が設定されている場合に
              は  $TMPDIR、そうでない場合は -p オプションで指されているディレクトリが使用され、 どちらも指定され
              ていない場合は /tmp (非推奨)、 からの相対パスと解釈される。

       --help この使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       GNU coreutils のオンラインヘルプ:  <http://www.gnu.org/software/coreutils/>  mktemp  の翻訳に関するバグは
       <http://translationproject.org/team/ja.html>               に連絡してください。              完全な文書は
       <http://www.gnu.org/software/coreutils/mktemp>  にあります。  ローカルでは   info   '(coreutils)   mktemp
       invocation' で参照できます。

作者

       作者 Jim Meyering および Eric Blake。

著作権

       Copyright  ©  2016  Free  Software  Foundation,  Inc.   ライセンス  GPLv3+:  GNU  GPL  version 3 or later
       <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This is free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO WARRANTY, to  the  extent
       permitted by law.

関連項目

       mkstemp(3), mkdtemp(3), mktemp(3)

       mktemp  の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および mktemp のプログラ
       ムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info mktemp

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。