Provided by: login_4.5-1ubuntu2.5_amd64 bug

名前

       newgrp - 新しいグループにログインする
       sg - 別のグループ ID でコマンドを実行する

書式

       newgrp [-] [group]
       sg [-] [group [[-c] command]]

説明

       newgrp はログインセッション中に現在のグループ ID を変更するために用いられる。 オプションと
       して - フラグを与えた場合は、 新たにログインしたのと同じ様に環境が再初期化される。  そうで
       ない場合は、現在の作業ディレクトリを含めて、 現在の環境は変化しない。

       newgrp   は現在の実グループ  ID  を、指定したグループに  (グループ名を指定しなかった場合は
       /etc/passwd  に記載されたデフォルトのグループに)  変更する。  ユーザにはパスワードがなくグ
       ループにはある場合、 あるいはユーザがグループのメンバーではなく グループにパスワードがある
       場合には、 そのユーザはパスワードの入力を求められる。 グループのパスワードが設定されておら
       ず、 かつユーザがグループのメンバーでない場合は、 アクセスは拒否される。

       sg  コマンドは  newgrp  と同様に動作するが、コマンドを受け付ける。  このコマンドは /bin/sh
       シェルで実行される。 コマンドが複数の単語からなる場合は、 sg  の実行元となるであろうシェル
       のほとんどにおいて、  これらをクォートする必要があるだろう。 newgrpsg のもう一つの違い
       は、 特定のシェルが newgrp を特別に扱う点にある。 このようなシェルは、自分自身を newgrp が
       生成した新しい実体と置き換える。このようなことは sg では起きないので、 sg コマンドから戻っ
       た際には以前のグループ ID に戻る。

ファイル

       /etc/passwd    - ユーザアカウント情報
       /etc/group     - グループ情報

関連項目

       id(1), login(1), su(1)

著者

       Julianne Frances Haugh <jockgrrl@ix.netcom.com>

                                                                                        NEWGRP(1)