Provided by: po4a_0.52-1_all bug

名前

       Locale::Po4a::Common - po4a スクリプトの共通部分とユーティリティ

説明

       Locale::Po4a::Common には、po4a スクリプトの共通部分とほかのモジュールで使用する便利な関数
       が含まれています。

       Locale::Po4a をプログラム内で使用するには、以下のように記述して、Text::WrapI18N を無効にで
       きます

           use Locale::Po4a::Common qw(nowrapi18n);
           use Locale::Po4a::Text;

       以下の代わりに:

           use Locale::Po4a::Text;

       この順番は重要です。ほとんどの Locale::Po4a モジュールは、自分自身で Locale::Po4a::Common
       を読み込んでおり、このモジュールの初回読み込み時に、Text::WrapI18N を使用するように決定し
       ているためです。

関数

   出力メッセージの表示
       •   show_version($)

           スクリプトのバージョンを表示し、簡単な著作権表示を行います。スクリプト名を引数として受
           け付けます。

       •   wrap_msg($@)

           この関数は sprintf() と同じ方法でメッセージを表示しますが、端末で見た目がよいように折
           り返します。

       •   wrap_mod($$@)

           この関数は wrap_msg() と同じように動作しますが、第一引数にモジュール名を取り、そし
           て、メッセージの左側にあるスペースを残します。

       •   wrap_ref_mod($$$@)

           この関数は wrap_msg() と同じように動作しますが、第一引数に file:line の参照を、第二引
           数にモジュール名を取り、メッセージの左側にあるスペースを残します。

   ほかのモジュールのラッパー
       •   Locale::Gettext

           Locale::Gettext モジュールが読み込めない場合、このモジュールは以下の関数のダミー (空)
           の実装を提供します。この場合、po4a でメッセージは翻訳されませんが、プログラムは動作を
           継続します。

           Locale::gettext が有効なら、このラッパーは setlocale(LC_MESSAGES, "") を呼び出し、呼び
           出し元が POSIX モジュールのいずれにも依存しないようにします。

           •   bindtextdomain($$)

           •   textdomain($)

           •   gettext($)

           •   dgettext($$)

著者

        Jordi Vilalta <jvprat@gmail.com>

訳者

        倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>
        Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>

著作権とライセンス

       Copyright 2005 by SPI, inc.

       本プログラムはフリーソフトウェアです。GPL の条項に基づき再頒布と変更を行うことができます
       (COPYING ファイルを参照してください)。