Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20161015+dfsg-1_all bug

名前

       fmod, fmodf, fmodl - 浮動小数点剰余関数

書式

       #include <math.h>

       double fmod(double x, double y);
       float fmodf(float x, float y);
       long double fmodl(long double x, long double y);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       fmodf(), fmodl():
           _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE ||
           _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
           or cc -std=c99

説明

       fmod()  関数は xy で割った浮動小数点剰余を計算する。 返り値は x - n * y である。  ここ
       で、nx / y の商を ゼロに向かう方向で整数値に丸めたものである。

返り値

       成功すると、これらの関数は  x - n*y を返す。 n は、返り値が x と同じ符号で、その絶対値が y
       の絶対値よりも小さくなるような整数である。

       xy が NaN の場合、NaN が返される。

       x が無限大の場合、領域エラー (domain error) が発生し、 NaN が返される。

       y が 0 の場合、領域エラーが発生し、 NaN が返される。

       x が +0 (-0) で y が 0 でない場合、+0 (-0) が返される。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       領域エラー (domain error): x が無限大である
              errnoEDOM  が設定される  (「バグ」の節も参照)。 不正 (invalid) 浮動小数点例外
              (FE_INVALID) が上がる。

       領域エラー: y がゼロ
              errnoEDOM が設定される。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID)  が上がる。

準拠

       C99, POSIX.1-2001.  double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

バグ

       バージョン 2.10 より前の glibc の実装では、  無限大で領域エラーが発生した際に、  errnoEDOM が設定されなかった。

関連項目

       remainder(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2012-03-15                                    FMOD(3)