Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20161015+dfsg-1_all bug

名前

       fputwc, putwc - ワイド文字を FILE ストリームに書き込む

書式

       #include <stdio.h>
       #include <wchar.h>

       wint_t fputwc(wchar_t wc, FILE *stream);
       wint_t putwc(wchar_t wc, FILE *stream);

説明

       fputwc()  関数は、 fputc(3)  に対応するワイド文字関数である。この 関数は、ワイド文字 wcstream に書き込む。 ferror(stream) が真になると、この関数は WEOF を返す。 ワイド文字変換で
       エラーが発生した場合は、 errnoEILSEQ をセットし、 WEOF を返す。 それ以外の場合では、こ
       の関数は wc を返す。

       putwc()  関数あるいはマクロは、 fputwc()  と全く同じ動作をする。  この関数はマクロとして実
       装されるかもしれないので、引き数が複数回評価さ  れるかもしれない。この関数を使う理由はもは
       や存在しない。

       これらの処理を停止せずに行いたいときは、 unlocked_stdio(3)  を参照のこと。

返り値

       fputwc()  関数は、エラーが起きなければ wc を返す。エラーの場合には WEOF が返り、 errno  に
       エラーの原因を示す値が設定される。

エラー

       通常のエラーに加えて、以下のエラーがある:

       EILSEQ wc からストリームの符号への変換に失敗した。

準拠

       C99, POSIX.1-2001.

注意

       fputwc()  の動作は現在のロケールの LC_CTYPE カテゴリーに依存する。

       fopen(3)   システムコールに渡す追加情報がない場合には、 fputwc()  は 実際にはワイド文字 wc
       に対応するマルチバイトシーケンスを書き込むと 期待してよい。

関連項目

       fgetwc(3), fputws(3), unlocked_stdio(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。