Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20161015+dfsg-1_all bug

名前

       ungetwc - ワイド文字を FILE ストリームへ戻す

書式

       #include <wchar.h>

       wint_t ungetwc(wint_t wc, FILE *stream);

説明

       ungetwc()  関数は ungetc(3)  関数のワイド文字版である。 この関数はワイド文字を stream へ戻
       して、それを返す。

       wcWEOF の場合、 WEOF を返す。 wc が不正なワイド文字の場合、 errnoEILSEQ を設定して
       WEOF を返す。

       wc が有効なワイド文字の場合、それをストリームへと戻して後の ワイド文字読み込み操作で取得で
       きるようにする。ファイル位置(file-position)              指示子は1以上戻される。ファイル終
       端(end-of-file)指示子はクリアされる。 そのファイルの背後にある記憶媒体は影響を受けない。

       注意: wc はストリームから読み込んだ最後のワイド文字である必要はない。 有効なワイド文字なら
       ば何でも良い。

       続けて複数のワイド文字を戻すことをサポートしている実装の場合は、  戻したワイド文字は、戻し
       たのとは逆の順番で読み込まれる。 しかしこの場合でも一段階の戻ししか保証されていない。

返り値

       ungetwc()  関数は成功した場合には wc を返す。 失敗した場合には WEOF を返す。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       関数 ungetwc() はスレッドセーフである。

準拠

       C99.

注意

       ungetwc()  関数の動作は現在のロケールの LC_CTYPE カテゴリーに依存している。

関連項目

       fgetwc(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。