Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20161015+dfsg-1_all bug

名前

     telnetlogin — telnetd のための login のラッパー

書式

     telnetlogin [-h host] [-p]

説明

     telnetlogin は、 login(1) を実行する setuid ラッパーである。 このプログラムは、 telnetd(8)
     から起動されることになっている。 この考えにより、telnetd を root として実行する必要性がなく
     なる。

     telnetlogin はモード 4750, ユーザー root, グループ telnetd で インストールされているべきであ
     る。 そうすれば、telnetd は /etc/inetd.conf から、ユーザー ``nobody'', グループ ``telnetd''
     で、オプション -L path-to-telnetlogin をつけて実行できる。

     telnetlogin は、上に示したような login(1) のオプションの一部のみを、その順番で受け付ける。
     これは、 telnetd(8) が通常このプログラムに与えるオプションの順番である。 さらに telnetlogin
     は、環境変数 TERM, DISPLAY, POSIXLY_CORRECT, REMOTEHOST のみしか受け付けない。 標準入力・標
     準出力・標準エラーのストリームは、 端末上に開いていなければならない。 また、このプログラム
     は、フォアグラウンドプロセスの プロセスグループリーダーでなければならない。 これら全ての条件
     をチェックした後、 上記の環境変数の値が正当な値であるかをチェックし、 シグナルハンドラをリ
     セットするなどして、 login を実行する。

関連項目

     login(1), inetd.conf(5), inetd(8), telnetd(8)

制限

     telnetlogin は login に対して -f オプションの使用を許可しておらず、ユーザー名を渡すことも許
     されていない。 そのため、Kerberos や SSL を使って認証を行う telnetd と一緒には使えない。

     このプログラムは、現在のところ実験的なコードである。 注意して使うこと。

履歴

     telnetlogin は、NetKit 0.17 の開発のなかで書かれた。