Provided by: po4a_0.55-1_all bug

名前

       po4a-gettextize - オリジナルファイル (とその翻訳) を PO ファイルに変換

書式

       po4a-gettextize -f fmt -m master.doc [-l XX.doc] -p XX.po

       (XX.po は出力ファイル。その他すべては入力ファイル)

説明

       po4a (PO for anything) プロジェクトは、gettext ツールが想定していないドキュメントのような
       領域で翻訳をしやすくすること (またより興味深いのは、翻訳文の保守がしやすくなること) を目標
       にしています。

       po4a-gettextize スクリプトは、ドキュメントファイルから PO ファイルへの変換を担当します。翻
       訳を新しく始める際には、po4a-gettextize は翻訳可能な文字列をドキュメントファイルから抽出
       し、POT ファイルを書き出します。

       すでに翻訳したファイルがある場合、po4a-gettextize はそこに含まれている翻訳の抽出を行い、PO
       ファイルの書き出しを試みます。この処理を何も考えずに行ってはいけません。翻訳済みファイルの
       N 番目の文字列はオリジナルの N 番目の文字列と対応することを想定しています。そうでなければ
       ご愁傷様。このため、両方のファイルが同じ構造を共有することが非常に重要なのです。

       しかし、po4a-gettextize は、ファイル間の不整合を検出し、何が起きたのか報告することで翻訳の
       抽出時に起きた問題を診断します。この場合、報告された不一致を解決するため、ファイルを手で編
       集することになります。エラーを報告しなくても、生成した PO ファイルが正しいかどうか (言い換
       えると、各 msgstr がそれぞれ msgid に対応する翻訳となっていて、前後にずれていないか)、注意
       深くチェックするべきです。

       このスクリプトを実行した際に何も問題が起きなかったとしても、抽出されたすべての翻訳結果には
       fuzzy とマークします。そうすることで、翻訳者がそれらを見て、残りの問題を検出できるようにし
       ます。

       マスタードキュメントに非 ASCII 文字が含まれる場合、文化に依存せず非標準文字を許容できるよ
       うに、生成した PO ファイルは UTF-8 となります。そうでない場合 (マスタードキュメントが完全
       に ASCII の場合)、生成した PO ファイルは、入力された翻訳ドキュメントのエンコーディングを使
       用します。

オプション

       -f, --format
           扱うドキュメントのフォーマットです。有効なフォーマットの一覧を見るには、--help-format
           オプションを使用してください。

       -m, --master
           翻訳するマスタードキュメントのファイルです。複数のドキュメントを gettext 化する場合
           は、このオプションを複数回使用してください。

       -M, --master-charset
           翻訳するドキュメントファイルの文字セットです。

       -l, --localized
           地域化 (翻訳済み) ドキュメントのファイル。マスターに複数のファイルを指定する場合、この
           オプションを複数回使って、複数の地域化ファイルを指定してください。

       -L, --localized-charset
           地域化ドキュメントファイルの文字セットです。

       -p, --po
           メッセージカタログが書き出されるファイルです。与えられない場合、メッセージカタログを標
           準出力に書き出します。

       -o, --option
           フォーマットプラグインに渡す追加オプションです。各オプションは、'name=value' のフォー
           マットで指定してください。有効なオプションやその意味の詳細は、各プラグインのドキュメン
           トを参照してください。

       -h, --help
           短いヘルプメッセージを表示します。

       --help-format
           po4a が理解できるドキュメントフォーマットの一覧を表示します。

       -V, --version
           スクリプトのバージョンを表示して終了します。

       -v, --verbose
           プログラムの冗長度を上げます。

       -d, --debug
           デバッグ情報を出力します。

       --msgid-bugs-address email@address
           msgid のバグレポートを送るアドレスをセットします。デフォルトでは、生成した POT ファイ
           ルに Report-Msgid-Bugs-To フィールドはありません。

       --copyright-holder string
           POT ヘッダの著作権者 (copyright holder) をセットします。デフォルト値は "Free Software
           Foundation, Inc." です。

       --package-name string
           POT ヘッダのパッケージ名をセットします。デフォルト値は "PACKAGE" です。

       --package-version string
           POT ヘッダのパッケージバージョンをセットします。デフォルト値は "VERSION" です。

関連項目

       po4a-normalize(1), po4a-translate(1), po4a-updatepo(1), po4a(7)

著者

        Denis Barbier <barbier@linuxfr.org>
        Nicolas François <nicolas.francois@centraliens.net>
        Martin Quinson (mquinson#debian.org)

訳者

        倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>
        Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>

著作権とライセンス

       Copyright 2002-2012 by SPI, inc.

       本プログラムはフリーソフトウェアです。GPL の条項に基づき再頒布と変更を行うことができます
       (COPYING ファイルを参照してください)。