Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       join - 2 つのファイルのフィールドが共通な行を結合する

書式

       join [OPTION]... FILE1 FILE2

説明

       入力行のあるフィールドを比較し、同一だった場合、結合して標準出力に出力します。  スペースで
       区切られた最初のフィールドがデフォルトで比較されます。

       FILE1 と FILE2 の一方が - の場合 (両方は不可)、標準入力から読み込みます。

       -a FILENUM
              ファイル FILENUM の組み合わせの対応づけができない行も 出力する。FILENUM は 1 または
              2 であり、 それぞれ FILE1 や FILE2 に対応する

       -e EMPTY
              入力フィールドが存在しない場合 EMPTY で置き換える

       -i, --ignore-case
              フィールドを比較する時に大文字と小文字の違いを無視する

       -j FIELD
              '-1 FIELD -2 FIELD' と同等

       -o FORMAT
              出力行の生成を FORMAT に基づいて行う

       -t CHAR
              入出力のフィールドの区切り文字として CHAR を使用する

       -v FILENUM        -a FILENUM と同様だが、結合した行を出力しない

       -1 FIELD
              FILE1 の FIELD 番目のフィールドを使用して結合する

       -2 FIELD
              FILE2 の FIELD 番目のフィールドを使用して結合する

       --check-order
              入力行の組み合わせが全て存在していたとしても、入力 が正しく並べ替えられているかを確
              認する

       --nocheck-order
              入力が正しく並べられているかを確認しない

       --header
              各ファイルの 1 行目をヘッダとして扱い、結合せずに 表示を行う

       -z, --zero-terminated
              行の区切りとして改行文字ではなく NUL を使用する

       --help この使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       -t CHAR が指定されない限り、空白がフィールドを分離し、先頭の空白は無視されます。  指定され
       た場合はフィールドは  CHAR によって分離されます。 全ての FIELD は 1 から始まるフィールド番
       号で識別されます。 FORMAT は一つ以上のコンマ (,)  または空白で区切られたフィールド指定で、
       それぞれの指定は  'FILENUM.FIELD'  または  '0' です。 デフォルトの FORMAT では、結合された
       フィールド、 FILE1 の残ったフィールド、 FILE2 の残ったフィールドを CHAR で区切って出力しま
       す。  FORMAT が 'auto' というキーワードの場合、各ファイルの最初の行により、 各行で出力され
       るフィールドの数が決定されます。

       重要: FILE1 と FILE2  は結合するフィールドに関してソートされていなければいけません。  例え
       ば、'join'  にオプションを指定しないときは "sort -k 1b,1" を使用し、 'sort' にオプションを
       指定しないときは "join -t ''" を使用します。 備考として、比較の優先順位は 'LC_COLLATE'  で
       指定された規則に基づきます。  入力がソートされておらず、いくつかの行が結合できない場合は、
       警告メッセージが表示されます。

       GNU coreutils のオンラインヘルプ: <http://www.gnu.org/software/coreutils/> join の翻訳に関
       するバグは  <http://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 完全な文書は
       <http://www.gnu.org/software/coreutils/join> にあります。 ローカルでは  info  '(coreutils)
       join invocation' で参照できます。

作者

       作者 Mike Haertel。

著作権

       Copyright  ©  2016 Free Software Foundation, Inc.  ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or
       later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This is free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO  WARRANTY,
       to the extent permitted by law.

関連項目

       comm(1), uniq(1)

       join  の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および join
       のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info join

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。