Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       alarm - シグナル配送のためのアラームクロックを設定する

書式

       #include <unistd.h>

       unsigned int alarm(unsigned int seconds);

説明

       alarm()  は SIGALRM シグナルを seconds 秒後に呼び出したプロセスに配送するように手配する。

       seconds がゼロならば、処理待ち (pending) のアラームはすべてキャンセルされる。

       今までに設定されていた alarm()  は中断される。

返り値

       alarm()  は以前に予定されていたアラームの配送までの残り時間を返す。以前に アラームが予定さ
       れていなければゼロを返す。

準拠

       SVr4, POSIX.1-2001, 4.3BSD.

注意

       alarm()  と setitimer(2)  は同じタイマーを共有している; 片方を呼び出すことはもう一方の  使
       用に影響を与える。

       alarm() で作成されたアラームは execve(2) の前後で保持され、 fork(2) で作成された子プロセス
       には継承されない。

       sleep(3)  は SIGALRM を利用して実装されているかもしれない。 alarm()  と sleep(3)  を混ぜて
       使用してはならない。

       スケジューリング(scheduling)の遅延により、プロセスの実行に不定量の  遅延が起きる可能性があ
       る。

関連項目

       gettimeofday(2), pause(2), select(2),  setitimer(2),  sigaction(2),  signal(2),  sleep(3),
       time(7)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。