Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       malloc_trim - ヒープの一番上から未使用メモリーを解放する

書式

       #include <malloc.h>

       int malloc_trim(size_t pad);

説明

       malloc_trim()  関数は (適切な引き数で sbrk(2) を呼び出して) ヒープの一番上の未使用メモリー
       の解放を試みる。

       pad 引き数は、 ヒープの一番上から切り詰める際に残す未使用領域の量を指定する。 この引き数が
       0  の場合、 ヒープの一番上の最小量のメモリーだけを維持できる (つまり 1 ページかそれ未満)。
       0 以外の引き数を指定すると、 ヒープの一番上にある程度の量の未使用領域を残し、 将来の割り当
       てを sbrk(2) でヒープを拡張せずに行えるようにできる。

返り値

       malloc_trim()  関数はメモリーが実際に解放されシステムに戻された場合に  1 を返し、 どのメモ
       リーも解放できなかった場合は 0 を返す。

エラー

       エラーは定義されていない。

準拠

       この関数は GNU による拡張である。

注意

       この関数は、 特定の状況では free(3) により自動的に呼び出される。 mallopt(3)  の  M_TOP_PADM_TRIM_THRESHOLD の議論を参照。

       この関数は、 ヒープの一番上以外の場所にある未使用メモリーを解放することはできない。

       この関数はメイン領域のメモリーだけを解放する。

関連項目

       sbrk(2), malloc(3), mallopt(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。