Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       raise - 呼び出し元にシグナルを送る

書式

       #include <signal.h>

       int raise(int sig);

説明

       raise()  関数は、呼び出し元のプロセスもしくはスレッドにシグナルを送る。 シングルスレッドの
       プログラムでは、以下と等価である。

           kill(getpid(), sig);

       マルチスレッドのプログラムでは、以下と等価である。

           pthread_kill(pthread_self(), sig);

       シグナルに起因してシグナルハンドラーが呼び出される場合には、 raise()  が返るのは必ずシグナ
       ルハンドラーが返った後になる。

返り値

       成功した場合は 0 を、失敗した場合は 0 以外の値を返す。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       raise() 関数はスレッドセーフである。

準拠

       C89, C99, POSIX.1-2001.

注意

       glibc バージョン 2.3.3 以降では、カーネルが tgkill(2) システムコールをサポートしている場合
       はraise() は tgkill(2)  を使って実装されている。古いバージョンの  glibc  では、raise()  は
       kill(2) を使って実装されている。

関連項目

       getpid(2), kill(2), sigaction(2), signal(2), pthread_kill(3), signal(7)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部である。 プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。