Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       atd - 後で実行するためにキューに入れられたジョブを実行する

書式

       atd [-l load_avg] [-b batch_interval] [-d] [-f] [-s]

説明

       atdat(1) によってキューに入れられたジョブを実行する。

オプション

       -l      負荷レベル (load factor) の限界値を指定する。これより大きい状態では、 batch ジョブ
               は起動されない。コンパイル時のデフォルトの値は 0.8 である。 n  個の  CPU  からなる
               SMP システムでは、この値は n-1 より大きくすると良いだろう。

       -b      バッチジョブの起動間隔の最小値を秒単位で指定する (デフォルトは 60)。

       -d      デバッグモード。エラーメッセージを  syslog(3) に渡すのではなく、標準エラー出力に表
               示する。 このオプションは -f も意味する。

       -f      atd をフォアグラウンドで実行する。

       -s      at/batch キューを一回しか処理しない。これは主として古いバージョンの at  との互換性
               を保つために用いられる。

警告

       スプールディレクトリが  NFS 経由でマウントされている場合は、たとえ no_root_squash を設定し
       ていても、 atd はうまく動作しないだろう。

ファイル

       /var/spool/cron/atjobs ジョブを保存するディレクトリ。このディレクトリはモードを  700、オー
       ナーを daemon にするべきである。

       /var/spool/cron/atspool  出力を保存するディレクトリ。このディレクトリはモードを  700、オー
       ナーを daemon にするべきである。

       /etc/at.allow, /etc/at.deny によって、だれが at システムを利用できるか決定できる。

関連項目

       at(1), at.deny(5), at.allow(5), cron(8), crontab(1), syslog(3)

バグ

       atd の機能は cron(8) へ統合されるべきである。

                                            2009-11-14                                     ATD(8)