Provided by: extipl_5.04-2.2_i386 bug

NAME

       extipl - IBM-PC 互換機用パーティション選択型ブートローダのインストーラ

SYNOPSIS

       extipl subcommand arguments ...

DESCRIPTION

       このマニュアルページは extipl コマンドについて簡単に説明するものです。

       extipl  とは「拡張 IPL」を意味しており、IBM-PC 互換機用に作成された IBM
       純正     HD-IPL      と互換なブートローダです。このブートローダを使うと
       起動するパーティションを選択したり、また  BIOS  から見える HDD の中から
       起動に使う HDD を選択したりでい泙后  extipl  コマンドは  ExtIPL  (拡張
       IPL)   のインストーラです。このバージョン  (v5.0)  では  4  種類の  IPL
       が内蔵されており、このうち 3 種類は大容量 HDD 用の
        LBA アクセスをサポートしています。

 IPL類
       gemini extipl      v5      標準の      IPL      であり、簡単な      GUI
              風のメニュー機能を持っています。
              またパーティションの識別を容易にするためのラベル登録機能を備えており、
              最初の  HDD に含まれる 12 のパーティションに対してアルファベット
              20              文字              までのラベルをそれぞれ設定で-
              ます。さらに自動起動までの待ち時間を       1       秒       から
              999秒まで秒単位で指定可能ですし、常にメニューを表示させる
              (自動起動     しないで永遠に待ち続ける)     という設定も可能です
              (デフォルトの待ち時間は
               15  秒)。  この  IPL  は  BIOS   からアクセス可能な任意の   HDD
              から起動させることが            可能ですし、最初の           HDD
              上にあるアクティブなパーティションを変更する ことも可能です。

              この IPL は実際には 2 つのコード、つまり MBR 中のコード (pollux)
              と  MBR  直後の通常使われていない領域に保存されるコード (castor)
              によって  構成されています。  このため、双子座にちなんで  gemini
              という名前が付けられました。

       taurus パーティション選択機能を持たない単純化された      IPL     です。
              これが実行するのはアクティブなパーテョションから              OS
              のローダを起動         することだけです。従来の通常の        IPL
              との違いは大容量 HDD のための
               LBA    アクセスのサポートと、論理領域からの起動のサポートです。
              この                                                         IPL
              は双子座のひとつ手前にある牡牛座から名前をもらっています。

       aquila この         IPL         は         1         台目の         HDD
              中にあるパーティションから選択して起動する    ことがでい泙后LBA
              アクセスと論理領域からの起動もサポートされて います。gemini  IPL
              との違いは、起動領域選択用のメニューがずっと
              簡素なものであることと、アクティブパーティションを変更で-
              ないこと                                  です。この名前は昔の-
              名な映画の思い出と星座の名前から付けられた ものです。

       scorpius
              これは extipl の以前のバージョンで標準だった IPL です。この  IPL
              は
               CHS アクセスのみを使います。つまり LBA アクセスはサポートされて
              いません。起動パーティション選択メニューは  aquila  同様、gemini
              と  比較するとずっと簡素なものです。しかし、この  IPL  は gemini
              同様に
               BIOS がアクセスでい襪垢戮討  HDD  から起動でい泙后  この  IPL
              の名前もある映画と星座の名前とから付けられました。

COMMANDS

       save device-filename-of-HD [file]
              指定された                HDD               の               MBR
              に現在含まれている情報を取り出し、指定されたファイルに
              保存します。  保存された MBR の情報は下気棒睫世気譴討い "extipl
              restore"             コマンドによって              復元でい泙后
              引数のファイル名を省略した場合、デフォルトとして  "./master.ipl"
              という ファイル名が利用されます。

       restore device-filename-of-HD file
              指定されたファイルからパーティション情報と                    OS
              ブートローダーのコードを 取り出して MBR 中に復元します。
              これを実行すると以下の質問が表示されます。

              C)ode: restore ipl code only
              T)able: restore partition table only
              A)ll: restore ipl code and partition table
              restore (c/t/a)?

              IPL    コード   (OS   ブートローダ)   だけを復元する時は   'c'、
              パーティション情報だけを復元する時は 't'、  すべてを復元する時は
              'a' を入力してください。

              指定されたファイル中に正しいデータが含まれているかどうかは
              まったくチェックしていません。またファイル名の省略はでい泙擦鵝

       install device-filename-of-HD @IPL_NAME
              4 種類の内蔵ブートローダから  IPL_NAME  によって指定されたものを
              device-filename-of-HD   によって指定された   HDD   中の  MBR  に
              インストールします。                 IPL_NAME                 は
              gemini、taurus、aquila、scorpius                      のうちから
              選択してください。省略時のデフォルトは gemini です。

              最初に、現在の                                               MBR
              をファイルにバックアップするためのプロンプトが 表示されます。

              Enter file name to save:

              ここで <Enter> ァ爾世韻魏,垢函 "./fdiskIPL.<nnn>" という名前の
              ファイルに現在の MBR が保存されます。ここで <nnn>  は  001  から
              999                     までの数で、既に存在するファイルを上書-
              しないよう、自動的に増加 していい泙后

       fdtest device-filename-of-FD @IPL_NAME
              4 種類の内蔵ブートローダから  IPL_NAME  によって指定されたものを
              テスト用に   device-filename-of-FD  によって指定されたフロッピー
              ディスクへインストールします。            IPL_NAME            は
              gemini、taurus、aquila、scorpius                      のうちから
              選択してください。省略時のデフォルトは gemini です。

              これは Extended-IPL をテストするために用意されているものですが、
              HDD                    から起動しないような                   PC
              をフロッピーディスクから起動するために 利用することも可能です。

       show device-filename-of-HD
              device-filename-of-HD           によって指定された           HDD
              中のパーティション一覧を
              表示します。拡張領域中の論理パーティションも同時に表示されます。

              [Example]
              # extipl show /dev/hda
              =========
              Partition TABLE on "/dev/hda"
              =========
                 [1] 0B: MS-Win FAT32                  1866MB
                 [2] 06: DOS FAT16(>32MB)               125MB
                A[3] A5: FreeBSD/old NetBSD/386BSD     2596MB
                 [4] 05: Extended DOS                      --
                     ( 1) 83: Linux native              256MB
                     ( 2) 83: Linux native             1153MB
                     ( 3) 83: Linux native               86MB
                     ( 4) 82: Linux swap/Solaris x86     62MB

       chgboot device-filename-of-HD
              指定された     HDD    の起動パーティションを対話的に変更します。
              拡張パーティションを起動パーティションに設定した場合、
              その拡張パーティションに含まれる論理パーティションを
              起動パーティションとして設定でい泙后

              以下のァ爾鮖箸辰徳犧遒靴泙后

             (1..n)                                                     :
              選択したパーティションを起動パーティションに設定します。

              w    :    変更されたパーティションテーブルをハードディスクに書-
              戻します。

              q : 変更をゥ礇鵐札襪靴峠了します。

              c : 起動パーティションの設定を消去します。

              b        :        拡張パーティションの中にいる場合は         MBR
              のパーティションテーブルに                         戻ります。MBR
              のパーティションテーブルを操作している場合は変更を            -
              ャンセルして終了します。

              詳細については後述の資料を参照してください。

       clrboot device-filename-of-HD
              引数 "device-filename-of-HD" によって指定された HDD 中に含まれる
              すべてのパーティションについて、起動パーティションの設定を消去します。
               (つまり、起動パーティションが存在しない状態にします。)
              この場合、Extended-IPL はシフトァ爾押されなくてもパーティション
              選択メニューを表示します。                純正               IPL
              の仕様では起動用に設定されているパーティションが存在しない場合、
              OS       を起動することはでい泙擦鵝BIOS       の中には      MBR
              をロードする際に中身を
              チェックするものがあり、起動用パーティションが存在しない場合に
              MBR                                                         中の
              データが無効であると判断して起動を拒否するものがあります。

                OS に
             -
             。

              詳細については後述の資料を参照してください。

OPTION

       extipl           コマンドは以下の特殊な目的のオプションを受け付けます。
       詳細については後述の資料およびソースコードを参照してください。

       -d     : デバッグ

              ブートコードをデバッグするためのオプションです。このオプションを指定した
              場合、extipl
              は指定されたブートコードをディスクにインストールする代わりに
              ブートセクターのバイナリイメージを            "./_BootSec.<nnn>"
              という名前のファイルに   保存します。ここで   <nnn>    は    000
              から自動的に増加していくカウンターです。

              ダンプツールや        i8086        用逆アセンブラ        ndisasm
              を使って保存されたバイナリ    イメージを確認でい泙后F眤    IPL
              の改良や独自の IPL を開発する時などに 使うと便利でしょう。

       -f     : 強制インストール

              サブコマンド       "install"       にのみ影響のある       option
              で、古いブートセクタ
              の保存とインストール作業の確認を行なわずに、ipl    code   を書-
              込みます。   この時、古いブートセクタの内容は   "./fdiskIPL.???"
              として自動的に保存
              されます。もし、不要ならばあなたの手で削除してください。

gemini IPL作
      期
              BIOS    から起動処理の制御が渡されると、"extipl"    という文字が
              画面に表示され、自動起動までの秒読みが始まります。デフォルトの
              待ち時間は 15 秒です。(この待ち時間は後で変更可能です。)

              起動用パーティションからすぐに起動させるには、<Enter>      ァ爾
              押してください。これ以外のァ次⇔磴┐  <Space> ァ爾覆匹魏,垢函
              パーティション選択メニューが表示されます。

      ー
              パーティション選択画面は  3   つの領域に分割されています。上段と
              下段左、それに下段右です。上段の領域は起動するハードディスクの
              ドライブ番号とアクセスモード   (LBA/CHS)    が表示されています。
              下段左にはパーティション一覧が表示されています。下段右には
              ここで利用でい襯灰泪鵐匹離瓮縫紂爾表示されています。

              カーソルァ爾鰺用してメニューから任意の項目を選択でい泙后
              選択された項目は        <Enter>        ァ爾燃猟蝓実行されます。
              拡張パーティションが選択されている場合、<Space>      ァ爾魏,垢
              その拡張パーティション内の論理パーティションの一覧が表示されます。

      更
              gemini のパーティション選択メニューが表示されている状態で
               "<Alt>  +  t"   を押すと、自動起動までの待ち時間を変更でい泙后
              入力の単位は秒で、デフォルトは  15  秒となっています。0 から 999
              まで                                    の数値を入力でい泙垢、0
              の場合は常にパーティション選択メニューが
              表示されるようになります。

      更
              gemini のパーティション選択メニューが表示されている状態で
               "<Alt> + n" を押すと、最初の  HDD  にあるパーティションに対して
              20  文字までのラベルを設定でい泙后設定でい襯薀戰襪凌瑤 12 まで
              です。

              既に登録したラベルを消去するには、"<Alt>          +           n"
              を押した後、そのまま
               <Enter> だけを入力します。<Esc> は現在の入力をゥ礇鵐札襪靴泙后

      存
              gemini のパーティション選択メニューが表示されている状態で "<Alt>
              +       s"      を押すと、上で変更した「待ち時間」や「ラベル」に
              関する設定を保存します。

taurus IPL作
       taurus IPL には起動パーティションを選択する機能はありません。 この  IPL
       は単に起動用として設定されている  (active  な)  パーティション から PBR
       をロードして実行するだけであり、特別な操作は不要です。

aquila IPL作
      期
              起動パーティションから自動起動させるには、何もしないでそっと
              しておいてください。特に操作は必要としていません。
              パーティション選択メニューを表示させるには、BIOS によるァ璽棔璽
              の初期化が終わった後で、<CapsLock>
              を押します。このメニューの操作は         以下の         scorpius
              と同様ですので、以下の        scorpius        に関する説明を参照
              してください。

scorpius IPL作
       <Shift>
              Extended-IPL  は何も指示が無ければ最初の  HDD   の最初の起動可能
              パーティションから起動します。

              起動時に <Shift> ァ爾押された場合、パーティション選択メニューが
              表示されます。

       <0>    別の HDD を起動対象に選択します。

       <1>,<2>,<3>,<4>
              現在の                                                       HDD
              から任意のパーティションを選択し、そのパーティションに
              含まれるブートセクタを実行します。

       <Enter>
              選択されたパーティションからブートセクターをロードして実行します。

       <End>  選択されたパーティションの起動設定を変更してからそのパーティションの
              ブートセクターをロードして実行します。

SEE ALSO

       詳細については、               /usr/share/doc/extipl/English/extipl.txt
       にある英語の資料か
        /usr/share/doc/extipl/Japanese/extipl.txt
       にある日本語の資料を参照してください。

AUTHOR

       Extended-IPL   の作者は   Takamiti   Kimura   <takamiti@tsden.org>   、
       各種資料の英訳は      Ryutaroh      Matsumoto      <ryutaroh@tsden.org>
       によるものです。

       このマニュアルページは Akira YOSHIYAMA  <yosshy@debian.or.jp>  によって
       Debian    GNU/Linux    システムのために最初に作成され、Taketoshi   Sano
       <kgh12351@nifty.ne.jp> によって新リリースのために更新されました。

       このマニュアルページは誰でも自由に利用でい泙后

                                                                     EXTIPL(8)