Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       INFINITY, NAN, HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL - 浮動小数点数の定数

書式

       #define _ISOC99_SOURCE      /* feature_test_macros(7) 参照 */
       #include <math.h>

       INFINITY

       NAN

       HUGE_VAL
       HUGE_VALF
       HUGE_VALL

説明

       マクロ INFINITY は正の無限大を表す float 型の定数に展開される。

       (サポートされている場合) マクロ NAN は quiet NaN を表す float 型の定数に展開される。 quiet
       NaN は計算式の中で使われたときに例外を起こさない NaN ("not-a-number") である。  この反対は
       signalling NaN である。 IEC 60559:1989 を参照すること。

       マクロ  HUGE_VAL,  HUGE_VALF, HUGE_VALL はそれぞれ double, float, long double 型の定数で、
       大きな正の値を表し、可能な場合には正の無限大を表す。

準拠

       C99.

       glibc  システムではマクロ  HUGE_VAL  が常に使用可能である。  NAN  マクロが使用できるかは、
       #ifdef   NAN   を使ってテストできる。   INFINITY,   HUGE_VALF,   HUGE_VALL  も同様である。
       _ISOC99_SOURCE_GNU_SOURCE が定義されている場合、 または __STDC_VERSION__  が定義されて
       いて、その値が 199901L 以上である場合、 これらのマクロは <math.h> で定義される。

関連項目

       fpclassify(3), math_error(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2020-12-21                                INFINITY(3)