Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       cabs, cabsf, cabsl - 複素数の絶対値

書式

       #include <complex.h>

       double cabs(double complex z);
       float cabsf(float complex z);
       long double cabsl(long double complex z);

       -lm でリンクする。

説明

       これらの関数は複素数 z の絶対値を返す。 結果は実数である。

バージョン

       これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │cabs(), cabsf(), cabsl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

注意

       実際には、この関数は hypot(a, b) (sqrt(a*a + b*b) と等価) へのエイリアスになっている。

関連項目

       abs(3), cimag(3), hypot(3), complex(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2015-04-19                                    CABS(3)