Provided by: xmanpages-ja_4.1.0.20011224-6_all bug

名前

       Xserver - X ウィンドウシステムのディスプレイサーバ

書式

       X [option ...]

説明

       X は X ウィンドウシステムのディスプレイサーバの一般名である。これは、与 えられたマシン上で
       もっともよく使われるサーバを動作させるための適切な  サーバのバイナリへのリンクまたはコピー
       であることが多い。

サーバの起動

       X  サーバは通常  X  ディスプレイマネージャプログラム xdm(1) から起 動する。 このユーティリ
       ティはシステムのブートファイルから起動され、サーバの動作  を保持し、ユーザ名とパスワードの
       入力待ちを行い、ユーザセッションを開始 する。

       複数のウィンドウシステムを実行するようにインストールするには、   xdm  の代わりに  xinit(1)
       ユーティリティを使うことが必要だろ う。しかし、xinit  は起動スクリプトの生成に使うツールで
       あり、エン  ドユーザが使うためのものではない。サイト管理者は xdm を使うこと か、初心者ユー
       ザ向けの別のインタフェースを用意することが強く求め られる。

       X サーバはユーザが直接起動することもできるが、この方法は一般にテスト用  のものであり、通常
       の操作では使わない方がよい。プラットフォームによって は、あるデバイス(例えば /dev/mouse)へ
       のアクセスが制限されていることが しばしばあり、X  サーバを起動するためにユーザが特別な権限
       を必要とするこ とがある。

       X  サーバが起動しているときは一般にディスプレイを全て使用する。 コンソールがディスプレイで
       あるワークステーションで動作している場合、サー  バの動作中にはコンソールでログは見ることは
       できない。

オプション

       全ての X サーバは以下のコマンド行オプションを受け付ける:

       :displaynumber
               X     サーバは与えられた     displaynumber     で起動される。指定を省略した     場
               合、displaynumber はデフォルト値の 0 である。 複数の X  サーバを一つのホストで同時
               に起動するときは、それぞれのサーバ に固有のディスプレイ番号を指定すること。 使おう
               とすべきディスプレイ番号をクライアントが知るための方法については、 X(7) のオンライ
               ンマニュアルのディスプレイ名(DISPLAY NAMES)の項目 を参照すること。

       -a number
               ポインタのアクセラレーションを(つまり、レポートされる大きさとユーザが 実際にポイン
               タを動かした量の比率)設定する。

       -ac     ホストベースのアクセス制御機構を無効にする。任意のホストからアクセ      スを可能に
               し、任意のホストからのアクセス制御リストの変更を可能にする。  慎重に使用すること。
               このオプションは主にテストプログラムをリモートから実行するためのもので ある。

       -audit level
               記録監査レベルを設定する。デフォルトのレベルは1であり、これは接続拒否 だけを報告す
               る。レベル  2  ではさらに成功した接続と切断をすべて報告する。  レベル 4 はセキュリ
               ティ機能拡張がサポートされていれば、この機能拡張か  らのメッセージを表示する。この
               メッセージは認証の生成と破棄、セキュリティ  ポリシーに対する違反を含む。  レベル 0
               は 記録監査を無効にする。 監査結果は標準エラー出力に出力される。

       -auth authorization-file
               アクセスの認証に使う許可レコードを持つファイルを指定する。xdmXsecurity  のオン
               ラインマニュアルを参照すること。

       bc      古いリリースのバグとの互換性のために、一部のエラーチェックを無効にする (例えば、R2
               と R3 での xterm とツールキットのバグ回避を有効する)。  このオプションは使うべきで
               はない。

       -bs     全ての画面におけるバッキングストアのサポートを無効にする。

       -c      キークリック音を無効にする。

       c volume
               キークリック音の大きさを設定する(0-100 の範囲で設定可能である)。

       -cc class
               カラー画面のルートウィンドウのビジュアルクラスを設定する。 クラス番号は X プロトコ
               ルに規定されている。 必ずしも全てのサーバで有効ではない。

       -co filename
               RGB  カラーデータベースの名前を設定する。デフォルト値は  <XRoot>/lib/X11/rgb  であ
               る。ここで <XRoot> は X11 をインストールしたディ レクトリのルートである。

       -core   致命的なエラーが発生したときにサーバに core ダンプを生成させる。

       -dpi resolution
               画面の解像度をインチ当りのドット数で設定する。  サーバが画面の大きさをハードウェア
               から認識できないときに使用する。

       -deferglyphs whichfonts
               遅延グリフ読み込みを使おうとするサーバに対して、フォントの型を指定する。
               whichfonts  には  all(全てのフォント)、none(フォント無し)、16(16ビッ  トフォントの
               み)のいずれかを指定できる。

       -f volume
               ベル音の大きさを指定する(0-100 の範囲で設定可能)。

       -fc cursorFont
               デフォルトのカーソルフォントを設定する。

       -fn font
               デフォルトのフォントを設定する。

       -fp fontPath
               フォントのサーチパスを設定する。このパスは X  サーバがフォントデータベー  スを探す
               ディレクトリをコンマで区切ったリストである。

       -help   使用方法のメッセージを表示する。

       -I      これ以降のコマンド行引き数を全て無視する。

       -kb     これが設定されると XKEYBOARD 機能拡張(存在すれば)が無効になる。

       -nolisten trans-type
               指定したタイプの通信を無効にする。例えば、TCP/IP   接続を無効にするには  -nolisten
               tcp を指定する。

       -noreset
               最後のクライアント接続が閉じた時にサーバがリセットされるのを防ぐ。  このオプション
               は前に指定された -terminate オプションを上書きする。

       -p minutes
               スクリーンセーバの周期時間を分単位で指定する。

       -pn     良く知られたソケット(クライアント用の接続点)の全ての確立に失敗した場合  でもサーバ
               を実行し続けることを認める。しかし、少なくとも一つは確立して いる必要がある。

       -r      オートリピートを無効にする。

       r       オートリピートを有効にする。

       -s minutes
               スクリーンセーバのタイムアウト値を分単位で指定する。

       -su     全てのスクリーンでセーブアンダー機能を無効にする。

       -t number
               ポインタのアクセラレーションの閾値(つまり、何ピクセルポインタを移動さ せるとアクセ
               ラレーションが有効になるか)をピクセル単位で設定する。

       -terminate
               サーバのリセット時、動作を継続しないでサーバを終了させる。  このオプションは前に指
               定された -noreset オプションを上書きする。

       -to seconds
               標準の接続タイムアウト値を秒単位で設定する。

       -tst    テスト機能拡張(例えば、XTEST, XTrap, XTestExtension1, RECORD)を全て無 効にする。

       ttyxx   無視される。 このオプションは昔の方法で(init から)起動されるサーバ用である。

       v       スクリーンセーバでビデオ表示を止める設定にする。

       -v      スクリーンセーバでビデオ表示を行う設定にする。

       -wm     全てのウィンドウのデフォルトのバッキングストア値を 'WhenMapped' に設定  する。これ
               はバッキングストアを全てのウィンドウに適用するための秘密の方 法である。 マップされ
               た全てのウィンドウはバッキングストアを持つようになるが、サー  バがウィンドウに対し
               て報告するバッキングストア属性値はクライアントが確  立した最後の値となる。クライア
               ントがこの値を設定しなかった場合、サーバ はデフォルト値である  NotUseful  を報告す
               る。この挙動は X プロトコルが必 要としている。X プロトコルでは、サーバはクライアン
               トのバッキングストア  の予想値を越えることが認められているが、越えたことをクライア
               ントに知ら せる方法はない。

       -x extension
               初期化時に指定した機能拡張をロードする。  ほとんどの実装においては、これは何も行わ
               ない。

       [+-]xinerama
               XINERAMA 機能拡張を有効(+)または無効(-)にする。 デフォルトでは無効になっている。

サーバ依存のオプション

       X サーバによっては次のオプションを受けつけるものがある:

       -ld kilobytes
               サーバのデータ空間の上限をキロバイト単位で指定する。  ゼロを指定するとデータのサイ
               ズは可能な限り大きくされる。デフォルト値の -1 ではデータ空間の上限は変更されない。

       -lf files
               サーバがオープンできるファイル数の上限を設定する。  ゼロを指定すると上限は可能な限
               り大きくされる。デフォルト値の -1 では 上限は変更されない。

       -ls kilobytes
               サーバのスタック空間の上限をキロバイト単位で指定する。ゼロを指定すると  スタックの
               大きさは可能な限り大きくされる。デフォルト値の  -1 ではスタッ ク空間の上限は変更さ
               れない。

       -logo   スクリーンセーバで X ウィンドウシステムのロゴを表示する。 現在はこれをクライアント
               から変更する方法はない。

       nologo  スクリーンセーバで X ウィンドウシステムのロゴを表示しない。 現在はこれをクライアン
               トから変更する方法はない。

XDMCP のオプション

       XDMCP  をサポートしている  X  サーバには次のオプションが指定できる。  詳しくは  X  Display
       Manager Control Protocol 仕様書を参照すること。

       -query host-name
               XDMCP を有効にして Query パケットを指定したホストに送る。

       -broadcast
               XDMCP   を有効にして  BroadcastQuery  パケットをネットワークへブロードキャ  ストす
               る。最初に反応したディスプレイマネージャをセッション用に選択され る。

       -indirect host-name
               XDMCP を有効にして IndirectQuery パケットを指定したホストに送る。

       -port port-num
               XDMCP パケット用のポート番号を別の番号に切り替える。-query, -broadcast,  -indirect
               オプションよりも前に指定しなければならない。

       -once   XDMCP セッションの終了時にサーバを(リセットでなく)終了させる。

       -class display-class
               XDMCP  はディスプレイ固有のオプションのためのリソース検索で使う追加のディ スプレイ
               修飾子を持つ。このオプションはその値を設定し、そのデフォルト値は "MIT-Unspecified"
               である(あまり役に立つ値ではない)。

       -cookie xdm-auth-bits
               XDM-AUTHENTICATION-1 をテストするときに、サーバとマネージャでプライベー トキーが共
               有される。このオプションはプライベートデータを設定する(デー タをコマンド行から指定
               するので、あまりプライベートとは言えない!)。

       -displayID display-id
               これはさらに別の XDMCP 固有の値であり、ディスプレイマネージャが共有キー の位置を特
               定できるよう各ディスプレイを識別することを可能にする。

キーボードオプション

       XKEYBOARD 機能拡張をサポートしている X サーバには次のオプションを指定 できる:

       -xkbdir directory
               キーボードレイアウトファイル用のベースディレクトリを指定する。

       -xkbmap filename
               起動時にロードされるキーボード記述。

       [+-]accessx
               AccessX キーシーケンスを有効(+)または無効(-)にする。

       -ar1 milliseconds
               オートリピートが始まるよりも前にキーが離されなくてはならない時間の長さ  をミリ秒単
               位で設定する。

       -ar2 milliseconds
               オートリピートを生成するキー入力の間に経過する時間の長さをミリ秒で設定 する。

       サーバの多くにはデバイス特有のコマンド行オプションもある。詳しくは  個別のサーバ用のオンラ
       インマニュアルを参照すること。

セキュリティ拡張のオプション

       セキュリティ機能拡張をサポートしている X サーバには次のオプションを指 定できる:

       -sp filename
               指定した名前のファイルを、以下に示す書式で書かれているセキュリティポリ  シーファイ
               ルとしてサーバに読み込ませ、解釈させる。このファイルはサーバ    の起動時に読み込ま
               れ、サーバのリセットの度に再読み込みされる。

       セキュリティポリシーファイルの文法は次の通りである。 記法: "*" は前の要素 0 個以上繰り返さ
       れることを意味し、"+" は前の要素 が 1 個以上繰り返されることを意味する。<foo/bar> の解釈で
       は / の後の文 字列は無視される。これは次のセクションの <foo> のインスタンスを区別す るため
       に使う。

       <policy file> ::= <version line> <other line>*

       <version line> ::= <string/v> '\n'

       <other line > ::= <comment> | <access rule> | <site policy> | <blank line>

       <comment> ::= # <not newline>* '\n'

       <blank line> ::= <space> '\n'

       <site policy> ::= sitepolicy <string/sp> '\n'

       <access rule> ::= property <property/ar> <window> <perms> '\n'

       <property> ::= <string>

       <window> ::= any | root | <required property>

       <required property> ::= <property/rp> | <property with value>

       <property with value> ::= <property/rpv> = <string/rv>

       <perms> ::= [ <operation> | <action> | <space> ]*

       <operation> ::= r | w | d

       <action> ::= a | i | e

       <string> ::= <dbl quoted string> | <single quoted string> | <unqouted string>

       <dbl quoted string> ::= <space> " <not dqoute>* " <space>

       <single quoted string> ::= <space> ' <not squote>* ' <space>

       <unquoted string> ::= <space> <not space>+ <space>

       <space> ::= [ ' ' | '\t' ]*

       文字集合:

       <not newline> ::= '\n' を除く任意の文字
       <not dqoute>  ::= " を除く任意の文字
       <not squote>  ::= ' を除く任意の文字
       <not space>   ::= <space> に含まれる文字を除く任意の文字

       上述の記法に関連する意味付けは以下のようになる。

       <version  line>, ファイルの最初の行であり、ファイルのフォーマットのバー ジョンを示す。サー
       バがバージョン <string/v> を認識できない場合、ファイ  ルの残りの部分は無視される。ここで説
       明するファイルフォーマットに対する バージョン文字列は "version-1" である。

       一度 <version line> を過ぎると、上記の文法に合わない行は無視される。

       <comment> 行は無視される。

       現在は<sitepolicy> 行は無視される。これは XC-QUERY-SECURITY-1 認証方式で使われるサイトポリ
       シーを指定する予定である。

       <access rule> 行は、名前が <property/ar> X ウィンドウのプロパティに影 響を及ぼすような、信
       頼できないクライアントからのリクエストにどのように 反応するかを指定する。 このセクションの
       残りでは <access rule> の解釈を説明する。

       与えられた   <property/ar>   のインスタンスに適用される   <access    rule>    に対    して
       は、<property/ar>  は <window> によって指定されたウィンドウの集合に 含まれるウィンドウ上に
       なければならない。<window> が any の場合、規則は 任意のウィンドウの <property/ar> に適用さ
       れる。<window>  が root の場合、 規則ルールはルートウィンドウの <property/ar> だけに適用さ
       れる。

       <window> が <required property> の場合は、以下のような適用が行われる。 <required property>
       が  <property/rp> ならば、ウィンドウも その <property/rp> を持っている時に、その値にかかわ
       らず規則が適用される。   <required   property>   が   <property   with    value>    の場合
       は、<property/rpv>  も  <string/rv> で指定された値を持っていなければならない。この場合は、
       プロパティは STRING 型で フォーマット 8 でなければならず、null で終了 する 1  つ以上の文字
       列を含まなければならない。<string/rv>   にマッチする  文字列があった場合は、規則が適応され
       る。

       文字列のマッチングの定義は、一度確認を行う単純な大文字小文字を区別した    文字列の比較であ
       る。<string/rv>  内に現われた  '*'  文字は、「任意の文字列」  を表すワイルドカードを意味す
       る。<string/rv> は文字列のどこにでも複数の ワイルドカードを含むことができる。例えば、 "x*"
       は x で始まる全ての文 字列にマッチし、"*x" は x で終わる文字列とマッチし、 "*x*" は x を含
       む すべての文字列にマッチする。そして  "x*y*" は x で始まりそれ以降に y を含む文字列にマッ
       チする。

       与えられた <property/ar> に対して複数の <access rule> 行が存在すること がある。 この規則は
       ファイル内で出現した順にテストされる。適用された最初に規則が 使われる。

       <perms> は信頼できないクライアントが試みる操作と、サーバがこれらの操作  に対して行うべきア
       クションを指定する。

       <operation>  は   r (read), w (write),  d (delete) のいずれかである。 以下の表は、The Open
       Group の実装において X プロトコルのプロパティ リクエストがこれらの操作とどのように対応して
       いるかを示す。

       GetProperty    r, または delete = true ならば r かつ d
       ChangeProperty w
       RotateProperties    r かつ w
       DeleteProperty d
       ListProperties なし。信頼されていないクライアントも必ず全てのプロパティをリストできる

       <action>  は a (allow), i (ignore), e (error) のいずれかである。allow はリクエストを信頼で
       きるクライアントが発行したかのように実行することを 意味する。 ignore はリクエストを  no-op
       (何もしない)のように扱う。GetProperty の場 合は、ignore はプロパティがあった時には実際の値
       に関わらず空のプロパティ 値を返すことを意味する。error  はリクエストを実行せず、アトムにプ
       ロパティ  名をセットして BadAtom エラーを返すことを意味する。error は全てのプロ パティに対
       するデフォルトのアクションである。これにはセキュリティポリシー  ファイルにリストされていな
       いものも含まれる。

       <action>  は次の  <action>  に出会うまで以降のすべての <operation> に適用 される。このよう
       に、irwad は ignore, read, write, allow delete を意味 する(訳注: irwad  はそれぞれの頭文字
       を集めたものになっている)。

       GetProperty と RotateProperties は複数の操作(r と d または r と w) を 実行する。異なるアク
       ションが操作に適用された場合、最も厳しいアクション  がリクエスト全体に適用される。部分的な
       リクエストの実行は行われない。  厳しさの順序は  allow  <  ignore < error である。 したがっ
       て、プロパティに対する <perms> が ired (ignore read, error delete)であり、  信頼されていな
       いクライアントがそのプロパティに対して  delete  =  True と して GetProperty を試みた場合に
       は、エラーが返されるがプロパティ値は返 されない。同様に RotateProperties  のプロパティのい
       ずれかで読み書きいず  れも許可されていない場合、プロパティ値は変更されることなくエラーが返
       さ れる。

       セキュリティポリシーファイルの例を示す。

       version-1

       # アプリケーションリソースの取得を許すが、書き込みは許可しない
       property RESOURCE_MANAGER     root      ar iw
       property SCREEN_RESOURCES     root      ar iw

       # カットバッファを使う試みを無視する。エラーを起こすとアプリケーション
       # がクラッシュし、アクセスを許すと多くの情報を与えすぎてしまう。
       property CUT_BUFFER0          root      irw
       property CUT_BUFFER1          root      irw
       property CUT_BUFFER2          root      irw
       property CUT_BUFFER3          root      irw
       property CUT_BUFFER4          root      irw
       property CUT_BUFFER5          root      irw
       property CUT_BUFFER6          root      irw
       property CUT_BUFFER7          root      irw

       # Motif を使う場合は、多分この設定を使うとよいだろう。
       property _MOTIF_DEFAULT_BINDINGS        rootar iw
       property _MOTIF_DRAG_WINDOW   root      ar iw
       property _MOTIF_DRAG_TARGETS  any       ar iw
       property _MOTIF_DRAG_ATOMS    any       ar iw
       property _MOTIF_DRAG_ATOM_PAIRS         any ar iw

       # 次の2つの規則は信頼されていない xwininfo -tree を動作できるようにする。
       property WM_NAME              any       ar

       # WM_CLASS の取得を許可する。ただし、許可は WM_NAME を持つウィンドウに
       # 対してのみである。この設定は必要以上に厳しいかもしれないが、
       # <required property> 機能をうまく示し、かつ「トップレベルウィンドウの
       # み」であることをいうためでもある。
       property WM_CLASS             WM_NAME   ar

       # 次の3つは信頼されていない xlsclients を動作させる。この設定を入れる前に
       # は注意深く検討すること。これはクライアントのマシン名を漏らし、コマンドが露
       # わになりすぎてしまうかもしれない。
       property WM_STATE             WM_NAME   ar
       property WM_CLIENT_MACHINE    WM_NAME   ar
       property WM_COMMAND           WM_NAME   ar

       # xstdmap が生成した標準カラーマップを信頼されていないクライアントに
       # 利用させるには、以下の行を含めること。
       property RGB_DEFAULT_MAP      root      ar
       property RGB_BEST_MAP         root      ar
       property RGB_RED_MAP          root      ar
       property RGB_GREEN_MAP        root      ar
       property RGB_BLUE_MAP         root      ar
       property RGB_GRAY_MAP         root      ar

       # xcmsdb が生成した色管理データベースを信頼されていないクライアントに
       # 利用させるには、以下の行を含めること。
       property XDCCC_LINEAR_RGB_CORRECTION    rootar
       property XDCCC_LINEAR_RGB_MATRICES      rootar
       property XDCCC_GRAY_SCREENWHITEPOINT    rootar
       property XDCCC_GRAY_CORRECTION          rootar

       # 多くのベンダがサポートしているオーバレイビジュアルを
       # 信頼されていないクライアントに利用させるには、以下の行を含めること。
       property SERVER_OVERLAY_VISUALS         rootar

       # 他の機能を示すためのダミーの例

       # 変わったプロパティ名とエラー条件の明示的な指定
       property "property with spaces"         'property with "'aw er ed

       # ウィンドウが "son" で終わる値を持つプロパティ OhBoy を持っている場合、
       # Woo-Hoo の削除を認める。読み書きはエラーとなる。
       property Woo-Hoo              OhBoy = "*son"ad

ネットワーク接続

       X サーバは以下のトランスポートタイプのサブセット(サポートされるものは プラットフォームに依
       存して決まる)を使ったクライアント接続をサポートし   ている:   TCPIP,  Unix  ドメインソケッ
       ト、DECnet, SVR4 ローカル接続の派 生物。クライアントが使おうとするトランスポートのタイプの
       指定方法を知る ためには、X(7) のオンラインマニュアルの ディスプレイ名(DISPLAY NAMES)のセク
       ションを参照すること。

アクセスの承諾

       X  サーバは次の認証プロトコルのサブセット(サポートされるものはプラット  フォーム依存で決ま
       る)したサブネットを実装している:  MIT-MAGIC-COOKIE-1, XDM-AUTHORIZATION-1, SUN-DES-1, MIT-
       KERBEROS-5。これらのプロトコルの操  作に関する情報については  Xsecurity(1)  のオンラインマ
       ニュアルを参 照すること。

       上記のプロトコルが要求する認証データは、-auth  コマンド行オプション で指定する個人のファイ
       ル名でサーバに渡される。サーバがリセット後  (またはサーバ開始時)の最初の接続を受け付けると
       きはいつも、サーバはこの ファイルを読む。 このファイルが許可レコードを含む場合、ローカルホ
       ストは自動的にはサーバ  へのアクセスを許可されず、ファイルが持つ許可レコードの一つを接続設
       定情 報で送ったクライアントだけがアクセスを許可される。このファイルのバイナ リフォーマット
       の説明については Xau のオンラインマニュアルを参照 すること。このファイルの管理とファイルの
       内容のリモートホストへの配布に ついては、xauth(1) のオンラインマニュアルを参照すること。

       X  サーバは、特定マシン上のクライアントからの接続を許可するかどうか決め るためにホストに基
       づくアクセス制御リストも使用する。    他の認証機構を使用しない場合、このリストの初期状態は
       サーバが動作してい  るマシンと /etc/Xn.hosts ファイル(n はサーバのディス プレイ番号)にリス
       トされている任意のマシンからなる。このファイルのそれ ぞれの行はインターネットのホスト名(例
       えば expo.lcs.mit.edu)または二重 コロンフォーマットのDECnet のホスト名(例えば hydra::)を持
       つ。いずれの 行に置いても、ホスト名の前後に空白文字があってはならない。以下に例を示 す:

               joesworkstation
               corporate.company.com
               star::
               bigcpu::

       ユーザはこのリストにホスト名を追加または削除でき、サーバと同じマシンか ら xhost コマンドを
       使ってアクセス制御を有効にしたり無効にしたり できる。

       X  FireWall Proxy (xfwp) を sitepolicy 指定なしに使っている場合は、 xfwp 経由で X サーバに
       接続できるようにするには、ホストベースの 認証を有効にしなければならない。 xfwp  が設定ファ
       イルなしで、したがって  sitepolicy 指定なしで実行さ れている場合や、`xhost +' が実行されて
       ホストベースの認証チェックが無効に なっている X サーバを xfwp が使っている場合には、クライ
       アントが  xfwp 経由でこの X サーバに接続しようとすると X サーバは接続を 拒否する。このプロ
       キシの詳細については xfwp(1) を参照すること。

       X プロトコルにはウィンドウ操作の許可やクライアントの動作に対して制限を  与えるという考えは
       本来備わっていない。つまり、プログラムがディスプレイ  に接続できる場合、プログラムにはスク
       リーンを自由に使うことができる。 セキュリティ機能拡張をサポートしている X サーバの動作はこ
       れよりもかな り良い。なぜなら、接続に使用する認証を経由して、クライアントが信頼され ていな
       いと指定することができるからである。詳しくは xauth(1) のオ  ンラインマニュアルを参照するこ
       と。クライアントが起こすことがある悪影響  をなくすような制限が信頼されていないクライアント
       に課される。この制限の 完全な一覧については、セキュリティ機能拡張の仕様を参照すること。

       より良い認証と許可のシステムを持つサイトは、セキュリティモデルを追加す  るためにライブラリ
       やサーバ内でフックを利用しようと考えるかもしれない。

シグナル

       X サーバは次のシグナルに特別な意味を与えている:

       SIGHUP  このシグナルを受け取ると、サーバは存在する接続を全て閉じ、全てのリソー    スを解放
               し、全ての値をデフォルト値に戻す。ユーザのメインアプリケーショ ン(普通は xterm  が
               ウィンドウマネージャ)が終了し、サーバに後処理 と次のユーザのための準備を行わせると
               きには必ずディスプレイマネージャが このシグナルを送る。

       SIGTERM このシグナルはサーバきれいに終了させる。

       SIGUSR1 このシグナルは上記の他のシグナルとはかなり異なる。サーバの起動時に、サー  バは通常
               の  SIG_DFL  の代わりに  SIG_IGN  として継承した SIGUSR1 があるか どうかチェックす
               る。この場合、様々な接続スキームを設定した後にサーバは その親プロセスに SIGUSR1 を
               送る。 xdm はこの機能を使ってサーバへの接続が利用可能になるときを認識す る。

フォント

       X サーバは、ディレクトリかフォントサーバ(あるいはその両方)からフォント を取得する。
        X  サーバ がフォントをオープンしようとするときに使うディレクトリとフォ ントサーバのリスト
       は、フォントパスで制御する。

       フォントパスのデフォルト値は "<XRoot>/lib/X11/fonts/misc/,  <XRoot>/lib/X11/fonts/Speedo/,
       <XRoot>/lib/X11/fonts/Type1/, <XRoot>/lib/X11/fonts/75dpi/, <XRoot>/lib/X11/fonts/100dpi/"
       である。ここで <XRoot> は X11 のインストールツリーのルートを指す。

       フォントパスは -fp オプションで設定するか、サーバが起動した後に xset(1) で設定することがで
       きる。

ファイル

       /etc/Xn.hosts                 ディスプレイ番号 n に対する初期アクセス制御リスト

       <XRoot>/lib/X11/fonts/misc, <XRoot>/lib/X11/fonts/75dpi, <XRoot>/lib/X11/fonts/100dpi
                                     ビットマップフォント用ディレクトリ

       <XRoot>/lib/X11/fonts/Speedo, <XRoot>/lib/X11/fonts/Type1
                                     アウトラインフォント用ディレクトリ

       <XRoot>/lib/X11/fonts/PEX     PEX フォント用ディレクトリ

       <XRoot>/lib/X11/rgb.txt       色データベース

       /tmp/.X11-unix/Xn             ディスプレイ番号 n に対する UNIX ドメインソケット

       /tmp/rcXn                     ディスプレイ番号 n に対する Kerberos 5 replay キャッシュ

       /usr/adm/Xnmsgs               init(8)  からの起動した場合のディスプレイ番号  n  に対するエ
                                     ラーログファイル

       <XRoot>/lib/X11/xdm/xdm-errors
                                     サーバが xdm(1) から起動した場合のデフォルトのエラーログファ
                                     イル

       注意: <XRoot> は X11 のインストールツリーのルートを指す。

関連項目

       一般的な情報: X(1)

       プロトコル:  X  Window  System  Protocol,  The  X Font Service Protocol, X Display Manager
       Control Protocol

       フォント: bdftopcf(1), mkfontdir(1), xfs(1), xlsfonts(1), xfontsel(1), xfd(1),  X  Logical
       Font Description Conventions

       セキュリティ:   Xsecurity(7),   xauth(1),  Xau(1),  xdm(1),  xhost(1),  xfwp(1),  Security
       Extension Specification

       サーバの起動: xdm(1), xinit(1)

       サーバが起動した後の制御: xset(1), xsetroot(1), xhost(1)

       サーバ固有のオンラインマニュアル:  Xdec(1),   XmacII(1),   Xsun(1),   Xnest(1),   Xvfb(1),
       XFree86(1), Xdarwin(1)

       サーバの内部情報: Definition of the Porting Layer for the X v11 Sample Server

著者

       オリジナルのサンプルサーバは  Digital  Equipment Corporation の Susan Angebranndt, Raymond
       Drewry, Philip Karlton, Todd  Newman  が多くの人々  の支援を受けて開発した。それ以来、この
       サーバは MIT の Keith Packard と Bob Scheifler が大幅に書き換えた。 R5 以降は Dave Wiggins
       に引き継ぎが行われ、実質的な改良がなされている。