Provided by: xmanpages-ja_4.1.0.20011224-6_all bug

名前

       bitmap, bmtoa, atobm - ビットマップのエディタとコンバータ

書式

       bitmap [ -options ... ] [ filename ] [ basename ]

       bmtoa [ -chars ... ] [ filename ]

       atobm [ -chars cc ] [ -name variable ] [ -xhot number ] [ -yhot number ] [ filename ]

説明

       bitmap  プログラムは、1と0からなる長方形のイメージの作成や編集の  ための原始的なツールであ
       る。X 環境において、bitmap はクリッピング領域 やカーソル形状、アイコン形状、タイルパターン
       やスティプルパターンの定義 に用いられる。

       bmtoaatobm フィルタはビットマップファイル(「ファ イルフォーマット」セクションを参照)と
       ASCII  文字列の相互変換を行う。こ   れらが最もよく使われるのは、ビットマップを印刷するとき
       と、テキストに取 り込むときである。

オプション

       bitmap  には、X  ツールキットの標準コマンド行引き数(X(1) を参照)に加えて、以下の引き数をサ
       ポートしている。

       -size WIDTHxHEIGHT
           四角形内部のグリッドのサイズを指定する。

       -sw dimension
           四角形の幅をピクセル数で指定する。

       -sh dimension
           四角形の高さをピクセル数で指定する。

       -gt dimension
           グリッドの許容誤差を指定する。四角形のディメンジョンが指定された値より    小さい場合に
           は、グリッド表示は自動的に無効にされる。

       -grid, +grid
           グリッドの線を有効または無効にする。

       -axes, +axes
           主軸を有効または無効にする。

       -dashed, +dashed
           枠とグリッドの線の点線表示を有効または無効にする。

       -stippled, +stippled
           ハイライト領域のスティプル表示を有効または無効にする。

       -proportional, +proportional
           プロポーショナルモードを有効または無効にする。プロポーショナルモードが  有効ならば、四
           角形の幅は高さと等しくなる。プロポーショナルモードが無効  ならば、四角形の幅は高さが初
           期状態で異なっていると  bitmap は四 角形の小さい方のディメンジョンを用いる。

       -dashes filename
           点線のためのスティプルとして使うビットマップを指定する。

       -stipple filename
           ハイライトのためのスティプルとして使うビットマップを指定する。

       -hl color
           ハイライトに使う色を指定する。

       -fr color
           枠とグリッドの線に使う色を指定する。

       filename
           最初にプログラムがロードするビットマップを指定する。  指定されたファイルが存在しない場
           合、bitmap はこれを新しいファイ ルと解釈する。

       basename
           C  言語のコードとして出力するファイルで使うベース名を指定する。   これが作業ファイルの
           ベース名と異なる場合、bitmap はファイルをセー ブするときに作業ファイルのベース名を変更
           する。

       bmtoa には以下のオプションを指定できる:

       -chars cc
           このオプションは、文字列形式のビットマップで使う文字のペアを指定する。    最初の文字は
           ビット0を示し、次の文字がビット1を示す。デフォルトでは0に    対してはダッシュ(-)が使わ
           れ、1に対してはシャープ記号(#)が使われる。

       atobm には以下のオプションを指定できる:

       -chars cc
           このオプションは、文字列形式のビットマップを数値の配列に変換するときに  使う文字のペア
           を指定する。最初の文字はビット0を示し、次の文字がビット1 を示す。デフォルトでは0に対し
           てはダッシュ(-)が使われ、1に対してはシャー プ記号(#)が使われる。

       -name variable
           このオプションは、ビットマップファイルを書き出すときに使う変数名を指定  する。デフォル
           トではコマンド行引き数  filename のベース名が使 われるが、読み込みを標準入力から行った
           場合には空文字列のままである。

       -xhot number
           このオプションはホットスポットの  X  座標を指定する。正の値しか指定する   ことができな
           い。デフォルトでは、ホットスポット情報は含まれない。

       -yhot number
           このオプションはホットスポットの   Y  座標を指定する。正の値しか指定する  ことができな
           い。デフォルトでは、ホットスポット情報は含まれない。

使用方法

       bitmap はグリッドを表示する。グリッドの1マスは、編集中の絵のビッ ト1つを表す。ビットマップ
       イメージの実際のサイズは  Meta-I を押す と得られる。この際には通常のイメージと反転イメージ
       が表示される。このイ  メージポップアップは編集の邪魔にならないように自由に動かすことができ
       る。 左マウスボタンを押すか、もう一度 Meta-I キーを押すと、実サイズの ビットマップイメージ
       表示を消すことができる。

       bitmap を使ってカーソル定義を行う場合、イメージ中の格子の1つをホットス  ポットとして指定す
       ることができる。ホットスポットはカーソルが実際に指す    点を決める。尖った部分を持つカーソ
       ル(矢印や指マークなど)においては、普    通は先端部分をホットスポットにする。対称な形を持つ
       カーソル(十字や的な ど)においては、普通は中心をホットスポットにする。

       ビットマップはアプリケーションに取り込めるように、C  言語の短いソースコー ドの形で保存され
       る。 このデータは、ビット列と幅や高さ、(指定されていれば)ホットスポットを与 えるシンボリッ
       クな定数を持ち、カーソル、アイコン、タイルの生成に使うこ とができる。

編集

       ビットマップイメージを編集するには、マウスのボタン(任意)を描画コマンド    (Point,   Curve,
       Line, Rectangle, 等)をクリックしてからポインタを  ビットマップグリッドウィンドウに移動させ
       る。ここでマウスのボタンを押す  と、適切なアクションが行われる。これにより、グリッドの四角
       形のセット、  クリアや反転を行うことができる。グリッドの四角形をセットすることは、ビッ  ト
       マップイメージのビットに1をセットすることである。グリッドの四角形を クリアすることは、ビッ
       トマップイメージのビットに0をセットすることであ       る。グリッドの四角形を反転させること
       は、ビットマップのイメージを前の値  に基づいて1から0、または0から1に変えることである。マウ
       スのボタンのデフォ ルトの動作は以下のように指定されている:

                 MouseButton1        Set
                 MouseButton2        Invert
                 MouseButton3        Clear
                 MouseButton4        Clear
                 MouseButton5        Clear

       このデフォルトの動作は、ボタン機能リソースの設定によって変更することが  できる。例を以下に
       示す:

                 bitmap*button1Function: Set
                 bitmap*button2Function: Clear
                 bitmap*button3Function: Invert
                 等

       ボタン機能は、コピー、移動、貼り付け、塗りつぶし、ホットスポットの設定  などの全ての描画コ
       マンドに適用される。

描画コマンド

       アプリケーションの左側のボタンを使って呼び出すことができる描画コマンド  のリストを示す。コ
       マンドによってはビットマップウィンドウ内で A キーを 押すことによって中断することができ、こ
       れによってユーザは指定可能な別の ガイド点を選択することができる。

       Clear
           このコマンドはビットマップイメージの全てのビットをクリアする。グリッド  の四角形は全て
           背景色にセットされる。ビットマップウィンドウ内で  C  キー を押すことで同じ効果が得られ
           る。

       Set このコマンドはビットマップイメージの全てのビットをセットする。グリッド  の四角形は全て
           前景色にセットされる。ビットマップウィンドウ内で  S  キー を押すことで同じ効果が得られ
           る。

       Invert
           このコマンドはビットマップイメージの全てのビットを反転させる。グリッド  の四角形の内容
           は適切に反転される。ビットマップウィンドウ内で I キーを 押すことで同じ効果が得られる。

       Mark
           このコマンドを使うと、ハイライト色の長方形のドラッグにより、グリッドの  領域をマークす
           ることができる。一度領域をマークすると、この領域は各種コ マンドによって操作できる( Up,
           Down,  Left, Right, Rotate, Flip, Cut 等を参照)。マークされた 領域は複数個同時に存在す
           ることはできない。他の領域をマークしようとする  と、前のマークは消える。グリッドウィン
           ドウでShift-MouseButton1    を押して長方形領域をドラッグすることにより同じ効果が得られ
           る。 Shift-MouseButton2 を押すと、グリッド領域全体がマークされる。

       Unmark
           このコマンドは領域のマークを取り消す。Shift-MouseButton3 を押す ことにより、同じ効果が
           得られる。

       Copy
           このコマンドは、グリッド領域内でコピーを行う場合に使う。マークされたグ  リッド領域が表
           示されていなければ、Copy は単に前述の Mark  と同じ動作をする。マークされたグリッド領域
           がハイライト色で表示されてい れば、このコマンドはユーザの操作に基づいて以下の2つの動作
           のどちらかを 行うマークされた領域内でボタンをクリックした場合には、マークされた領域 を
           表す長方形を任意の場所へドラッグして動かすことができる。マウスのボタ  ンを離すと、その
           領域がコピーされる。マークされた領域の外でボタンを押し た場合には、Copy はユーザがビッ
           トマップの別の領域をマークしよう としていると解釈し、再び Mark の動作を行う。

       Move
           このコマンドはグリッド領域を移動させるために使う。この動作は Copy コマンドとよく似てい
           るが、マークされた領域はコピーされずに 移動する点が異なる。

       Flip Horizontally
           このコマンドは、ビットマップイメージを水平軸に関して対称移動する。  グリッドのマークさ
           れた領域がハイライトしている場合、この操作はマークさ        れた領域の内部でのみ行われ
           る。ビットマップウィンドウ内で H キーを押す と、同じ効果が得られる。

       Up  このコマンドはビットマップイメージを1ピクセル上に移動させる。 グリッドのマークされた領
           域がハイライトしている場合、この操作はマークさ    れた領域の内部でのみ行われる。ビット
           マップウィンドウ内で UpArrow キー を押すと、同じ効果が得られる。

       Flip Vertically
           このコマンドは、ビットマップイメージを垂直軸に関して対称移動する。  グリッドのマークさ
           れた領域がハイライトしている場合、この操作はマークさ        れた領域の内部でのみ行われ
           る。ビットマップウィンドウ内で V キーを押す と、同じ効果が得られる。

       Left
           このコマンドはビットマップイメージを1ピクセル左に移動させる。 グリッドのマークされた領
           域がハイライトしている場合、この操作はマークさ    れた領域の内部でのみ行われる。ビット
           マップウィンドウ内で LeftArrow キー を押すと、同じ効果が得られる。

       Fold
           このコマンドはビットマップイメージの反対の隅が隣接するような折り返しを  指定する。これ
           はタイリングに使うビットマップを作るときに便利である。   ビットマップウィンドウ内で  F
           キーを押すことによって、同じ効果が得られ る。

       Right
           このコマンドはビットマップイメージを1ピクセル右に移動させる。 グリッドのマークされた領
           域がハイライトしている場合、この操作はマークさ    れた領域の内部でのみ行われる。ビット
           マップウィンドウ内で RightArrow キー を押すと、同じ効果が得られる。

       Rotate Left
           このコマンドはビットマップイメージを90度左(反時計周り)に回転させる。  グリッドのマーク
           された領域がハイライトしている場合、この操作はマークさ      れた領域の内部でのみ行われ
           る。ビットマップウィンドウ内で L キーを押す と、同じ効果が得られる。

       Down
           このコマンドはビットマップイメージを1ピクセル下に移動させる。 グリッドのマークされた領
           域がハイライトしている場合、この操作はマークさ    れた領域の内部でのみ行われる。ビット
           マップウィンドウ内で DownArrow キー を押すと、同じ効果が得られる。

       Rotate Right
           このコマンドはビットマップイメージを90度右(時計周り)に回転させる。  グリッドのマークさ
           れた領域がハイライトしている場合、この操作はマークさ        れた領域の内部でのみ行われ
           る。ビットマップウィンドウ内で R キーを押す と、同じ効果が得られる。

       Point
           このコマンドは、マウスのボタンが押されるとポインタが指しているグリッド  の四角形の状態
           が変わるようにする。マウスのボタンを連続してドラッグして  も、線は連続にならないかもし
           れない。これはシステムの速さとマウス移動 イベントの頻度によって決まる。

       Curve
           このコマンドは、マウスのボタンが押されるとポインタが指しているグリッド  のマスの状態が
           変わるようにする。マウスのボタンを連続してドラッグすると、  必ず連続な線が描かれる。た
           だし、システムが遅い場合や、bitmap が 拾えるマウス移動イベントが少なすぎる場合には、お
           かしな線になってしまう かもしれない。

       Line
           このコマンドはグリッドの2つの格子の間に線を引く。 グリッドウィンドウ内で一度マウスボタ
           ンを押すと、bitmap はこの点 とマウスのポインタの位置を結ぶ線をハイライト表示する。マウ
           スのボタンを 離すと実際の線が描かれて、ハイライト表示の線は消える。

       Rectangle
           このコマンドは2つの格子を使って長方形を描く。 グリッドウィンドウ内で一度マウスボタンを
           押すと、bitmap はこの点 とマウスのポインタの位置を結ぶ線が対角線となるような長方形をハ
           イライト 表示する。マウスのボタンを離すと実際の長方形が描かれて、ハイライト表示 の長方
           形は消える。

       Filled Rectangle
           このコマンドは Rectangle とほぼ同じであるが、外枠だけでなく長方形 全体が塗りつぶされる
           点が異なる。

       Circle
           このコマンドは2つの格子を使って円を描く。 グリッドウィンドウ内で一度マウスボタンを押す
           と、bitmap はこの点 とマウスのポインタの位置を結ぶ線が半径となるような円をハイライト表
           示す る。マウスのボタンを離すと実際の円が描かれて、ハイライト表示の円は消え る。

       Filled Circle
           このコマンドは  Circle とほぼ同じであるが、外枠だけでなく円全体が 塗りつぶされる点が異
           なる。

       Flood Fill
           任意の格子をクリックした際に、これに接続している領域を全て塗りつぶす。  斜めに隣接して
           いる格子は連続しているとはみなされない。

       Set Hot Spot
           このコマンドは、ビットマップイメージをカーソルの定義に使う際に、グリッ ドの1つの格子を
           ホットスポットとして指定する。ホットスポットにしたい格  子をマウスでクリックすると、菱
           形のマークが表示される。

       Clear Hot Spot
           このコマンドは、ビットマップイメージからホットスポットの指示を取り除く。

       Undo
           このコマンドは直前に実行したコマンドを取り消す。アンドゥの回数は1なの  で、Undo の後に
           Undo を行うとアンドゥそのものが取り消され る。

File メニュー

       File メニューは File ボタンを押して適切なメニュー項目を選ぶか、コント ロールキーと別のキー
       を組み合わせて押すことによって操作できる。これらの    コマンドはファイルとビットマップのグ
       ローバルなパラメータ(サイズやベー ス名、ファイル名等)を扱う。

       New このコマンドは、編集エリアをクリアし、編集する新しいファイル名を問い合  わせる。新しい
           ファイルのロードは行わない。

       Load
           このコマンドは新しいビットマップファイルをビットマップエディタにロード する。 現在のイ
           メージがセーブされていなければ、変更をセーブするか破棄するかの  確認が行われる。このエ
           ディタは同時に1つのファイルしか編集できない。編 集において複数イメージ間のやりとりが必
           要ならば、複数のエディタを立ち上 げて後述のカット・アンド・ペーストの機構を使うこと。

       Insert
           このコマンドはビットマップファイルを現在編集中のビットマップに挿入する。  ファイル名問
           い合わせの後、グリッドウィンドウ内部をクリックし、イメージ  外枠の長方形を新しいファイ
           ルを挿入したい位置までドラッグすること。

       Save
           このコマンドはビットマップイメージをセーブする。ファイル名が <none> で  なければ、ユー
           ザへの問い合わせは行われない。ファイル名を指定しない場合  とファイル名が  - である場合
           は、出力は標準出力にパイプされる。

       Save As
           このコマンドは新しいファイル名を問い合わせた後にビットマップイメージを  セーブする。こ
           のコマンドはファイル名を変更したいときに使われる。

       Resize
           このコマンドは編集領域のサイズを変更し、新しいピクセル数にする。サイズ は「幅x高さ」の
           形式で入力しなければならない。現在のイメージサイズより      小さいサイズを指定しなけれ
           ば、編集しているイメージの情報が失われること  はない。このエディタは巨大なファイルを編
           集するようには設計されていない。

       Rescale
           このコマンドは編集エリアを拡大または縮小を行い、新しい幅と高さにする。 サイズは「幅x高
           さ」の形式で入力しなければならない。  アンチエイリアシングは行われないし、小さいサイズ
           に縮小した場合にはイメー  ジ情報は失われる。ユーザ独自のよりよい拡大・縮小アルゴリズム
           を加えられ たい。

       Filename
           このコマンドはベース名の変更やファイルのセーブを行わずに、ファイル名の        変更を行
           う。ファイル名に - を指定すると、出力は標準出力にパイプされる。

       Basename
           指定されたファイル名から決めたベース名と異なるものが欲しい場合に、この  コマンドを使っ
           てベース名を変えることができる。

       Quit
           このコマンドは  bitmap  アプリケーションを終了させる。ファイルがセーブさ  れていなけれ
           ば、イメージをセーブするかどうかがユーザに問い合わせられる。  アプリケーション終了の際
           には、プロセスを kill するよりもこのコマンドを 使うほうが望ましい。

EDIT メニュー

       Edit  メニューコマンドは、Edit ボタンを押して適切なメニュー項目を選択す ることか、またはメ
       タキーと他のキーを組み合わせて押すことによって呼び出  すことができる。これらのコマンドはグ
       リッド、軸、ズーム、カット・アンド・ ペーストなどの編集機能を扱うものである。

       Image
           このコマンドは、実際のサイズの通常イメージと反転イメージを別のウィンド      ウに表示す
           る。このウィンドウを動かして編集を続けることができる。イメー  ジウィンドウで左マウスボ
           タンを押すと、スクリーンからイメージ表示を消す ことができる。

       Grid
           このコマンドは編集領域のグリッドを制御する。グリッドの間隔が  gridTolerance リソースで
           指定された値(デフォルト値は8)より小さい場合は、 グリッドは自動的に使われなくなる。この
           コマンドを呼び出すことで、明示的 にグリッドを出すことができる。

       Dashed
           このコマンドはグリッド線の描画に対するスティプルを制御する。点線のリソー  スで指定され
           たスティプルは、このコマンドを呼び出すことで有効または無効 にすることができる。

       Axes
           このコマンドは、編集中のイメージの主軸のハイライト表示を制御する。主軸  は対称なイメー
           ジを作るときの補助になるし、常に主軸がハイライトされてい れば編集の助けになる。

       Stippled
           このコマンドはビットマップイメージのハイライト領域のスティプルを制御す  る。スティプル
           のリソースで指定されたスティプルは、このコマンドを呼び出  すことによって有効または無効
           にできる。

       Proportional
           このコマンドはプロポーショナルモードを制御する。プロポーショナルモード      が有効なら
           ば、ビットマップウィンドウの広さに関係なく全てのイメージの幅  と高さは強制的に等しくさ
           れる。

       Zoom
           このコマンドはズームのモードを指定する。既に表示されているマークされた    領域がある場
           合、bitmap は自動的にこれをズーム表示する。そうでない場合 には、ユーザはズームモードで
           編集する領域をハイライトさせなければならず、  その後で bitmap が自動的にズームモードに
           切り替わる。ユーザはズームモー  ドでも編集コマンドやその他のユーティリティを使うことが
           できる。ズームア  ウトするときには、アンドゥコマンドを実行すると全てのズームセッション
           が 取り消される。

       Cut このコマンドはイメージのハイライト領域の内容をアプリケーション内部のカッ  ト・アンド・
           ペーストバッファに取り込む。

       Copy
           このコマンドはイメージのハイライト領域の内容をアプリケーション内部のカッ  ト・アンド・
           ペーストバッファにコピーする。

       Paste
           このコマンドは、ハイライト領域を持っている他のビットマップアプリケーショ  ンがあるかど
           うか、また内部のカット・アンド・ペーストバッファにデータが  ないかどうか調べ、これらの
           データをイメージにコピーする。コピーされたイ  メージを配置するには、編集ウィンドウをク
           リックし、イメージの外枠を配置 したい位置にドラッグし、それからボタンを離す。

カット・アンド・ペースト

       bitmap はカット・アンド・ペーストの機構をサポートしている。これには内 部のカット・アンド・
       ペーストと X のセレクションを用いたグローバルなカッ ト・アンド・ペーストがある。内部のカッ
       ト・アンド・ペーストは、描画コマ ンドのコピーや移動を実行したときや、Edit メニューからカッ
       ト・アンド・ ペーストのコマンドを実行したときに用いられる。X のセレクションを用いた グロー
       バルなカット・アンド・ペーストは、スクリーンのどこかにビットマッ  プイメージのハイライト領
       域が表示されているときには必ず使われている。イ  メージの一部を他のビットマップエディタから
       コピーするには、Mark コマン ドを用いるか、シフトキーを押しながら左マウスボタンでドラッグす
       ることに より、コピーしたい領域をハイライトさせるだけでよい。選択された領域がハ イライトし
       たとき、PRIMARY  セレクションを使っている他のアプリケーション (xterm 等)はこのセレクション
       値を破棄し、それに伴う情報はハイライト解除 される。ここで、Edit メニューから Paste  コマン
       ドを選ぶか、またはコント  ロールキーを押しながらマウスのボタンを押して、イメージの選択され
       た部分 を他の(あるいは同じ)bitmap アプリケーションにコピーする。ハイライトさ  れた可視のイ
       メージ領域がないときにこれを試みた場合には、bitmap  は内部  のカット・アンド・ペーストバッ
       ファを最後の手段として使い、その時点で格 納している任意のデータを貼り付ける。

ウィジェット

       以下に bitmap アプリケーションのウィジェット構造を示す。インデン  トは階層構造を示す。ウィ
       ジェットクラスを最初に挙げ、これにウィジェット のインスタンス名を続ける。bitmap ウィジェッ
       トを除く全てのウィジェット は Athena ウィジェットセットの標準のウィジェットである。

            Bitmap bitmap
                 TransientShell image
                      Box box
                           Label normalImage
                           Label invertedImage
                 TransientShell input
                      Dialog dialog
                           Command okay
                           Command cancel
                 TransientShell error
                      Dialog dialog
                           Command abort
                           Command retry
                 TransientShell qsave
                      Dialog dialog
                           Command yes
                           Command no
                           Command cancel
                 Paned parent
                      Form formy
                           MenuButton fileButton
                           SimpleMenu fileMenu
                                SmeBSB  new
                                SmeBSB  load
                                SmeBSB  insert
                                SmeBSB  save
                                SmeBSB  saveAs
                                SmeBSB  resize
                                SmeBSB  rescale
                                SmeBSB  filename
                                SmeBSB  basename
                                SmeLine line
                                SmeBSB  quit
                           MenuButton editButton
                           SimpleMenu editMenu
                                SmeBSB  image
                                SmeBSB  grid
                                SmeBSB  dashed
                                SmeBSB  axes
                                SmeBSB  stippled
                                SmeBSB  proportional
                                SmeBSB  zoom
                                SmeLine line
                                SmeBSB  cut
                                SmeBSB  copy
                                SmeBSB  paste
                           Label status
                      Pane pane
                           Bitmap bitmap
                           Form form
                                Command clear
                                Command set
                                Command invert
                                Toggle  mark
                                Command unmark
                                Toggle  copy
                                Toggle  move
                                Command flipHoriz
                                Command up
                                Command flipVert
                                Command left
                                Command fold
                                Command right
                                Command rotateLeft
                                Command down
                                Command rotateRight
                                Toggle  point
                                Toggle  curve
                                Toggle  line
                                Toggle  rectangle
                                Toggle  filledRectangle
                                Toggle  circle
                                Toggle  filledCircle
                                Toggle  floodFill
                                Toggle  setHotSpot
                                Command clearHotSpot
                                Command undo

       bitmap に色を付けたければ、以下の行を xrdb で読み込むファイルの #ifdef COLOR  セクションに
       取り込むこと。

       *customization:                 -color

       これにより、bitmap   は配色カスタマイズ用の   app-default  ファイル(  <XRoot>/lib/X11/app-
       defaults/Bitmap-color)を取り込む。 ここで、<XRoot> は X11 のインストールツリーのルートを示
       す。

Bitmap ウィジェット

       bitmap   ウィジェットはラスタイメージを編集するための独立のウィジェット   である。このウィ
       ジェットは大きなイメージを編集するようには設計されてい ない(ただし、たまたま編集できるかも
       しれない)。このウィジェットを他のア プリケーションに組み込み、標準の編集ツールとして使うこ
       とも自由にできる。 以下に bitmap ウィジェットのためのリソースを示す。

       Bitmap Widget

       Header file         Bitmap.h
       Class               bitmapWidgetClass
       Class Name          Bitmap
       Superclass          Bitmap

       Simple ウィジェットのリソースに追加されるリソース以下で全てである。

       名前            クラス          タイプ          デフォルト値

       foreground      Foreground      Pixel           XtDefaultForeground
       highlight       Highlight       Pixel           XtDefaultForeground
       framing         Framing         Pixel           XtDefaultForeground
       gridTolerance   GridTolerance   Dimension       8
       size            Size            String          32x32
       dashed          Dashed          Boolean         True
       grid            Grid            Boolean         True
       stippled        Stippled        Boolean         True
       proportional    Proportional    Boolean         True
       axes            Axes            Boolean         False
       squareWidth     SquareWidth     Dimension       16
       squareHeight    SquareHeight    Dimension       16
       margin          Margin          Dimension       16
       xHot            XHot            Position        NotSet (-1)
       yHot            YHot            Position        NotSet (-1)
       button1Function Button1Function DrawingFunction Set
       button2Function Button2Function DrawingFunction Invert
       button3Function Button3Function DrawingFunction Clear
       button4Function Button4Function DrawingFunction Invert
       button5Function Button5Function DrawingFunction Invert
       filename        Filename        String          None ("")
       basename        Basename        String          None ("")

著者

       Davor Matic, MIT X Consortium