Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20110915-1_all bug

名前

       install - ファイルをコピーし、その属性を設定する

書式

       install [options] [-s] [--strip] source dest
       install [options] [-s] [--strip] source... directory
       install [options] [-d,--directory] directory...

       オプション (簡略形式):
       [-bcpvD]  [-g  group]  [-m  mode]  [-o  owner] [-S suffix] [-V {numbered,existing,simple}]
       [--preserve-timestamps] [--target-directory=dir] [--help] [--version] [--]

説明

       install はファイルをコピーし、そのアクセス権を設定する。  可能ならば所有者とグループを設定
       する。

       1  番目の呼び出し形式では、ファイル source が目的のファイル dest にコピーされる。 2 番目の
       形式では、複数のファイル source のそれぞれが指定ディレクトリ directory にコピーされる。 最
       後の形式では、個々のディレクトリ  directory が (親ディレクトリがない場合はそれも含めて) 作
       成される。

       installcp と似ているが、コピー先ファイルの属性を制御できる。  プログラムを指定ディレク
       トリにコピーするために、  Makefile 内でよく用いられる。 ファイルをそれ自身へコピーすること
       はできない。

オプション

       -c     無視される。古い Uxix 版の install との互換性のためにある。

       -d, --directory
              指定されたディレクトリを作成する。   親ディレクトリが存在しない場合は、それも作成す
              る。  所有者・グループ・モードを、コマンドラインで指定された設定、 またはデフォルト
              の設定にする。 このとき作成した親ディレクトリにも同じ属性を与える。

       -g group, --group=group
              インストールされたファイルやディレクトリの所有グループを group に設定する。  デフォ
              ルトではプロセスが属する現在のグループになる。 group はグループ名でも数字のグループ
              ID でもよい。

       -m mode, --mode=mode
              インストールされたファイルやディレクトリのアクセス権を mode に設定する。 モードは 0
              を基点とし、8  進数、  chmod  におけるシンボルモードのどちらでもよい。 デフォルトの
              モードは 0755  で、所有者の読み取り・書き込み・実行、  グループとその他の人の読み取
              り・実行が可能である。

       -o owner, --owner=owner
              install  が適正な権利を持っている (root で実行された) 場合、 インストールされたファ
              イルやディレクトリの所有者を owner に設定する。 デフォルトは `root' である。  owner
              はユーザー名でも数字のユーザー ID でもよい。

       -p, --preserve-timestamps
              インストールされたファイルの最終アクセス時刻と最終修正時刻を それぞれコピー元ファイ
              ルと合わせる。

              このオプションなしでファイルがインストールされると、 最終アクセス時刻と最終修正時刻
              は共にインストール時刻に合わせられる。 このオプションは、インストールされたファイル
              の最終修正時刻を、 「いつインストールされたか」ではなく「いつ作られたか」を  記憶さ
              せるために使いたい場合に便利である。

       -s, --strip
              インストールされたバイナリ実行ファイルからシンボルテーブルを strip する。

       --target-directory=dir
              コマンドラインの最後の引き数ではなく、 オプションでインストール先ディレクトリを指定
              する。 xargs(1) と一緒に使う場合に役立つ。

       -D     dest にコピーするために必要な全ディレクトリ構造を (それがない場合は) 前もって作成す
              る。 それから sourcedest にコピーする。 1 番目の形式の場合に便利である。

       -v, --verbose
              インストールする前にそれぞれのファイル名を出力する。

GNU バックアップオプション

       GNU 版のプログラム cp, mv, ln, install, patch は、上書き・修正・削除といった場合に、指示す
       ればファイルの バックアップを作成する。 バックアップファイルを必要とする場合は -b オプショ
       ンで指定する。 どのような名前にするかは --backup オプションで指定する。 バックアップファイ
       ルの名前を、ファイル名に拡張子を追加する形で 与えるようにしたい場合、 この拡張子を -S オプ
       ションで指示する。

       -b, --backup[=method]
              上書きもしくは削除の必要がある場合には、 ファイルのバックアップを作成する。 -b が引
              き数をとらない点に注意すること。

       -S suffix, --suffix=suffix
              SUFFIX をバックアップファイルそれぞれに付け加える。  このオプションが指定されていな
              い場合、環境変数         SIMPLE_BACKUP_SUFFIX        に設定されている値が使われる。
              SIMPLE_BACKUP_SUFFIX が設定されていない場合のデフォルトは `~' である。

       -V method, --version-control=method
              バックアップファイルの命名方法を指定する。 引き数 method  には、`numbered'  (または
              `t')、`existing' (または `nil')、 `never' (または `simple') を指定できる。 このオプ
              ションが指定されていない場合、環境変数       VERSION_CONTROL       の値が使われる。
              VERSION_CONTROL が設定されていない場合のデフォルトは `existing' である。

              このオプションは Emacs 変数の `version-control' に対応している。 有効な method は以
              下の通り。(他と重複しない短縮形が使える):

              t, numbered
                     常に番号の拡張子を持つバックアップが作られる。

              nil, existing
                     番号の拡張子を持つバックアップがすでにある場合には  番号の拡張子を持つバック
                     アップを、 そうでない場合には単純なバックアップを作成する。

              never, simple
                     常に単純なバックアップが作られる。

              このオプションは推奨されない。 代りに --backup=method を使うこと。

GNU 標準オプション

       --help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。

       --version
              標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

       --     オプションリストの終りを示す。

環境変数

       変数   LANG,   LC_ALL,   LC_CTYPE,   LC_MESSAGES   が通常の意味を持つ。  GNU  版では、変数
       SIMPLE_BACKUP_SUFFIX と VERSION_CONTROL が  バックアップファイルの命名法を上で説明した方法
       で管理する。

準拠

       BSD 4.2 (-c, -m, -o, -g, -s オプションがある)。

注意

       このページは fileutils-4.1 パッケージの install コマンドについて説明したものである; その他
       のバージョンでは少し違いがあるかもしれない。           修正や追加は            aeb@cwi.nl,
       aw@mail1.bet1.puv.fi,  ragnar@ragnar-hojland.com 宛にメールで連絡してください。 プログラム
       のバグについては bug-fileutils@gnu.org へ報告してください。