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MATROSKA(TM)ファイルのレイアウト
       Matroska(TM)ファイルのレイアウトは非常に柔軟性に富んでいま
       す。mkvmerge(1)はあらかじめ定義された方法でファイルを書き出します。出力
       されたファイルはこのようになります。

       [EBMLヘッダ] [セグメント {メタシーク #1} [セグメント情報] [トラック情
       報] {添付ファイル} {チャプタ} [クラスタ 1] {クラスタ 2} ... {クラスタ
       n} {CUE} {メタシーク #2} {タグ}]

       波括弧でくくられたエレメントは省略可能で、コンテンツと指定されたオプ
       ションに依存します。いくつか注釈があります。

       ·   メタシーク #1は、少数のレベル1エレメント(添付ファイル、チャプ
           タ、CUE、タグ、メタシーク #2)のみを、それらが存在するときにのみ含み
           ます。以前のバージョンのmkvmerge(1)は、このメタシークエレメントにク
           ラスタも挿入していました。このため、十分なスペースを確保しておくた
           めに不正確な推測が必要で、この推測は多くの場合失敗していました。現
           在では、クラスタのみはメタシーク #2に格納され、メタシーク #1がメタ
           シークエレメント #2を参照しています。

       ·   添付ファイル、チャプタ、及びタグエレメントはそれらが存在するときに
           のみ追加されます。

       最小構成のMatroskaファイルはこのような構成になります。

       [EBMLヘッダ] [セグメント [セグメント情報] [トラック情報] [クラスタ1]]

       音声のみのファイルはこのようになるでしょう。

外部タイムコードファイル
       ユーザは、特定のトラックのタイムコードを自分でmkvmerge(1)に指定すること
       ができます。これは可変フレームレートビデオを含むファイルを作成するとき
       や、オーディオに無音を挿入するときに使用できます。この場合、フレーム
       はMatroska(TM)ブロックを作成する際の単位となります。ビデオでは、これは
       ちょうど1フレームとなり、オーディオではこれは各オーディオタイプの1パ
       ケットとなります。例えば、AC3では、これは1536サンプルを含む1パケットと
       なります。

       結合されたトラックにタイムコードファイルを指定する場合は、各結合される
       トラックチェインの最初の部分にのみ指定してください。例え
       ばv1.avi、v2.aviの二つのファイルを結合し、タイムコードを使用したいとき
       のコマンドラインは次のようになります。

           $ mkvmerge ... --timecodes 0:my_timecodes.txt v1.avi +v2.avi

       mkvmerge(1)は、4つのファオーマットを認識します。最初の1行は常にバージョ
       ン番号を含みます。空行、空白のみを含む行、及び'#'で始まる行は無視されま
       す。

   タイムコードファイルフォーマット v1
       このフォーマットはバージョン行から始まります。2行目はデフォルトフレーム
       レートを宣言します。残りの全ての行は、コンマで区切られた3つの数字を含み
       ます。開始フレーム(0が最初のフレームです)、終了フレーム、そしてこの範囲
       で適用されるフレームレートです。FPSは、ドット'.'を小数点として持つ小数
       です。フレーム範囲はデフォルトFPSが使用されるギャップを含むこともありま
       す。例を下に示します。

           # timecode format v1
           assume 27.930
           800,1000,25
           1500,1700,30

   タイムコードファイルフォーマット v2
       このフォーマットでは、各行は対応するフレームのタイムコードを含みま
       す。このタイムコードはミリ秒単位の精度で指定しなければなりません。小数
       を指定することができますが、小数でなくてもかまいません。最低でも、ト
       ラックに含まれるフレーム数と同数のタイムコード行を含ま
       。このファイル内のタイムコードは整列されていなければなりません。例え
       ば、25fpsでは以下のようになります。

           # timecode format v2
           0
           40
           80

   タイムコードファイルフォーマット v3
       このフォーマットでは、各行は秒単位の持続時間と、省略可能なフレームレー
       トを含みます。この二つは両方とも小数を指定できます。もし、フレームレー
       トが指定されない場合はデフォルトの値が使用されます。オーディオではコー
       デックにタイムコードを計算させるべきです。このためには、フレームレート
       として0.0を指定してください。また、'gap'キーワードの後に持続時間を指定
       して、無音を指定することもできます。オーディオファイル用の例を示しま
       す。

           # timecode format v3
           assume 0.0
           25.325
           7.530,38.236
           gap, 10.050
           2.000,38.236

   タイムコードファイルフォーマット v4
       このフォーマットはv2フォーマットと同一です。唯一の違いは、タイムコード
       が整列されていなくてもいいという点です。このフォーマットが使われること
       はほぼ無いでしょう。

返り値
       mkvmerge(1)は下の3つの返り値を返します。

       ·    0 -- この返り値はMUXが正常に終了したことを示します。

       ·    1 -- この返り値は、一つ以上の警告が出力されましたが、抽出が続行さ
           れたことを意味します。警告は '警告:' という文字列を先頭につけて出力
           されます。出力ファイルが無事であるかどうかは、場合によります。出力
           ファイルを確認することを強く推奨します。

       ·    2 -- この返り値は、エラーが発生し、エラーメッセージを出力した後
           にmkvmerge(1)が処理を中断したことを示します。エラーメッセージは不正
           なコマンドラインやファイルI/Oエラー、壊れたファイルなど様々です。

関連項目
       mkvinfo(1), mkvextract(1), mkvpropedit(1), mmg(1)

ウェブ
       最新のバージョンは、常時MKVToolNixのホームページ[5]から取得できます。

著者
       Bunkus Moritz[FAMILY Given] <moritz@bunkus.org>
           開発者

注記
        1. Matroska(TM)
           http://www.matroska.org/

        2. IANAのホームページ
           http://www.iana.org/assignments/media-types/

        3. Matroska(TM)のウェブサイト
           http://www.matroska.org

        4. Matroska(TM)の仕様
           http://matroska.org/technical/specs/index.html

        5. MKVToolNixのホームページ
           http://www.bunkus.org/videotools/mkvtoolnix/