Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20110915-1_all bug

HTTP のサポート
       mpg123 は通常ファイルや標準入力から MPEG オーディオストリームを読み込む
       だけで  なく、HTTP プロトコル経由での MPEG オーディオファイルの取得もサ
       ポート しています。このプロトコルは World Wide Web  (WWW)で使われていま
       す。こ のようなファイルはいわゆる URL (Universal Resource Locator) を用
       いて指 定します。URL は ``http://''  で始まります。このプレフィックスを
       持つ ファイルがあると、 mpg123 はこのファイルを取得してデコードおよび再
       生を行うために、サーバに対する HTTP 接続をオープンしようとします。

       WWW  のキャッシュ、つまりいわゆるプロキシを通してファイルを取得すると便
       利なこともよくあります。これを行うために、       mpg123      は環境変数
       MP3_HTTP_PROXY, http_proxy, HTTP_PROXY をここに挙げた順番で調べます。設
       定されている最初の変数の値がプロキシの 指定として使われます。これを上書
       きするには、コマンドラインオプションの -p を用います(``オプション''  セ
       クションを参照)。  -p none を指定すると、たとえ先に述べた環境変数が設定
       されていても、プロキシを全 く使わずに直接サーバと接続します。

       WWW サーバから取り寄せた MPEG  オーディオを再生するには、サーバとの接続
       が十分高速でなければならない点に注意してください。例えば 128k ビット/秒
       の MPEG ファイルは、プロトコルのオーバーヘッドに加えて 少なくとも  128k
       ビット/秒(16k バイト/秒)のネットワーク接続を必要としま す。ネットワーク
       が一時的に止まることが原因で問題が起きる場合には、  -b  オプション(バッ
       ファ容量設定)でネットワーク停止を避けてみましょう。  ネットワーク接続の
       全体的な速度が MPEG オーディオファイルのリアルタイム 演奏に十分でなけれ
       ば、最初に( lynx(1) 等を用いて)ファイルをローカルのハードディスクにダウ
       ンロードしてからファ イルを再生してください。

       -u user:pass.  WWW サーバ上のファイルにアクセスするために認証が必要なら
       ば、 -u ユーザ名:パスワード を使って指定することができます。

割り込み
       mpg123 は Ctrl-C を押すことにより、いつでも中断させることができます。複
       数のファ イルの再生中であれば、現在のファイルの再生が止まり、次のファイ
       ルの再生 が始まります。次のファイルにスキップせずに即座に全ての再生を終
       えるには、 Ctrl-C を (約 1 秒以内に)2 回連続で押します。

       Ctrl-C   を押しても聞こえる音がすぐ変わるわけではない点に注意してくださ
       い。これはオーディオデバイス内にオーディオデータがバッファリングされて
       いるためです。この遅れはシステムによって違いますが、普通は 1, 2  秒以内
       です。

関連情報
       lynx(1), sox(1), intro(1)

注意
       MPEG  オーディオ(特にレイヤ-3)のデコードにはかなりの  CPU  性能が必要で
       す。 これをリアルタイムでデコードするには、少なくとも  Pentium,  Alpha,
       SuperSparc  あるいはこれらと同等のプロセッサでなければなりません。 です
       が、 -singlemix  オプションを用いてモノラルのみの再生を行う方法もありま
       す。このオプショ ンを使うとレイヤ-3 ストリームに対する CPU 負荷がある程
       度小さくなります。 -2 オプションと -4 オプションも参照してください。

       これ以外の問題が起きた場合には、 -s  オプションを使ってデコード結果を標
       準出力に出力し、これをファイルに   リダイレクトしてください。そしてこの
       ファイルを適切なユーティリティを使っ て再生してください。 mpg123 の出力
       をお使いのオーディオプレイヤーで再生できるように変換するには、   sox(1)
       等のツールが必要となるかもしれません。

       mpg123 は必ず  16  ビットステレオのデータを生成する点にも注意してくださ
       い(  -single*  オプション群のいずれかを使った場合でも、全く同じステレオ
       チャンネルが 2  つ生成されます)。お使いのハードウェアがこれ以外のフォー
       マット(例えば 8 ビットモノラル)を要求するのなら、やはり sox(1) 等のコン
       バータが必要となります。

       お使いのシステムが普段は十分リアルタイム再生ができる速さでも、一時的に
       システム負荷が高くなり(cron のジョブやユーザのリモートログイン、 「巨大
       な」プログラムの起動など)、オーディオ出力に割り込みがかかるよう  な場合
       には、  -b  オプションを使って最低 1000K バイトのバッファを確保すべきで
       す。

バグ
       既知のバグと制限事項:
              MPEG-2 のレイヤ 1, 2  のテストは行っていません。動作しないかもし
              れませ ん。(レイヤ 3 は動作するはずです。)
              フリーフォーマットのストリームには対応していません。
              レイヤ 1 対応のテストは十分ではありません。
              CRC エラーのチェックは行っていません。
              現在は  DEC Digital Unix, Ultrix, IBM AIX のオーディオハードウェ
              アには  対応していません。したがって、これらのプラットフォームで
              は -s オプションを使わなければなりません。

作者
       リーダー:
              Michael Hipp <hippm@informatik.uni-tuebingen.de>

       以下のコード(または少なくともアイディア)を利用しています:
              MPEG Software Simulation Group (基本パッケージ)
              Philipp Knirsch <phil@mpik-tueb.mpg.de> (DCT36/manual の展開)
              Tobias Bading <bading@cs.tu-berlin.de> (副バンドの合成)
              Jeff Tsay <ctsay@pasteur.eecs.berkeley.edu> (DCT36)
              Thomas Woerner (SGI のオーディオへの対応)
              Damien  Clermonte  <clermond@esiee.fr> (HP-UX のオーディオ用の修
              正)
              Oliver Fromme <oliver.fromme@heim3.tu-clausthal.de>

       インターネット上での参照ページ:
       http://www.sfs.nphil.uni-tuebingen.de/~hipp/mpg123.html
       http://www.heim3.tu-clausthal.de/~olli/mpg123/
       (mpg123 メーリングリストに関する情報があります)

       最新版は以下の場所からも入手できます:
       ftp.tu-clausthal.de:/pub/unix/audio/mpg123
       http://ftp.tu-clausthal.de/pub/unix/audio/mpg123

                                  21 Apr 1997                        mpg123(1)