Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20110915-1_all bug

GNU バージョン
       以下は  GNU  1.7  バージョンの  time   の説明である。コマンド名とは裏腹
       に、GNU バージョンでは 有益な情報がたくさん出力される。使用時間だけでな
       く、 (取得できる場合には) メモリや I/O、IPC  呼び出しなどの他のリソース
       に関する情報も出力される。   出力はフォーマット文字列を使って整形され、
       フォーマット文字列は -f オプションか環境変数 TIME で指定できる。

       デフォルトのフォーマット文字列は以下の通り。
          %Uuser %Ssystem %Eelapsed %PCPU (%Xtext+%Ddata %Mmax)k
          %Iinputs+%Ooutputs (%Fmajor+%Rminor)pagefaults %Wswaps

       -p オプションが指定された場合には、(他と互換性のある) 出力 フォーマット
       が使用される。
          real %e
          user %U
          sys %S

   フォーマット文字列
       フォーマットはよくある printf 形式で解釈される。 通常の文字はそのままコ
       ピーされ、 タブ、改行 (newline)、バックスラッシュはそれぞれ \t, \n,  \\
       で エスケープされる。 パーセント記号は %% で表現され、それ以外の % は変
       換を示す。 末尾には必ず改行文字 (newline) が追加される。 変換は以下の通
       りである。 tcsh(1) で使用される変換は全てサポートされている。

       Time

       %E     経過した実時間 ([hours:]minutes:seconds の形式)。

       %e     (tcsh にはない) 経過した実時間 (秒単位)。

       %S     そのプロセスがカーネルモードで消費した CPU 時間の合計 (秒単位)。

       %U     そのプロセスがユーザモードで消費した CPU 時間の合計 (秒単位)。

       %P     このジョブが獲得した CPU の割り合い (パーセンテージ)。 (%U + %S)
              / %E で計算される。

       Memory

       %M     プロセス生存中のそのプロセスの resident set size の最大値。 キロ
              バイト単位。

       %t     (tcsh にはない) そのプロセスの resident set size の平均値。 キロ
              バイト単位。

       %K     そのプロセスのメモリ使用量の合計 (データ+スタック+テキスト) の平
              均値。 キロバイト単位。

       %D     そのプロセスの非共有データ領域の平均サイズ。 キロバイト単位。

       %p     (tcsh  にはない)  そのプロセスの非共有スタック空間の平均サイズ。
              キロバイト単位。

       %X     そのプロセスの共有テキスト空間の平均サイズ。 キロバイト単位。

       %Z     (tcsh にはない) システムのページサイズ (バイト単位)。 この値はシ
              ステム毎に決まる定数だが、システムにより異なる。

       %F     プロセスの動作中に発生したメジャーページフォルトの回数。    これ
              は、ディスクからページを読み込む必要があったページフォルトに  関
              するものである。

       %R     マイナーページフォールト、つまり回復可能なページフォルトの回数。
              これは、そのページは有効でないが、まだ他の仮想ページに奪われて
              いなかったページに対するページフォルトに関するものである。

       %W     そのプロセスが主記憶からスワップアウトされた回数。

       %c     そのプロセスが (タイムスライスの経過により) 強制的にコンテキスト
              スイッチ された回数。

       %w     wait  の回数、つまりそのプログラムが自発的にコンテキストスイッチ
              された回数。   例えば、I/O  操作の完了を待っている間などが該当す
              る。

       I/O

       %I     そのプロセスによるファイルシステムからの入力の回数。

       %O     そのプロセスによるファイルシステムへの出力の回数。

       %r     そのプロセスが受信したソケットメッセージ数。

       %s     そのプロセスが送信したソケットメッセージ数。

       %k     そのプロセスに配送されたシグナル数。

       %C     (tcsh にはない) time  の対象となったコマンド名とコマンドライン引
              き数。

       %x     (tcsh にはない) コマンドの終了ステータス。

   GNU オプション
       -f FORMAT, --format=FORMAT
              出力フォーマットを指定する。  環境変数  TIME  で指定されたフォー
              マットよりも優先される。

       -p, --portability
              他の time と互換性のある出力フォーマットを使用する。

       -o FILE, --output=FILE
              結果を stderr に送らず、指定されたファイルに書き込む。  ファイル
              は上書きされる。

       -a, --append
              (-o と一緒に使用する。) ファイルを上書きせずに、結果をファイル末
              尾に追加する。

       -v, --verbose
              非常に詳しい出力で、入手できる全ての情報を出力する。

   GNU 標準オプション
       --help 使用方法に関するメッセージを標準出力に表示し、正常終了する。

       -V, --version
              バージョン情報を標準出力に表示し、正常終了する。

       --     オプションリストの末尾を示す。

バグ
       全てのリソースが UNIX  の全てのバージョンで計測されているわけではないの
       で、 いくつかの値が 0 と報告される可能性がある。 現在の出力項目のほとん
       どは 4.2BSD や 4.3BSD で取得可能なデータに 基づいて選択されている。

       GNU  time  バージョン   1.7   はまだローカライズされていない。   そのた
       め、POSIX の要件を実装していないことになる。

       TIME という環境変数は名前の選択がまずい。 autoconf(1) や make(1) のよう
       なシステムでは、使用するコマンドを上書きするのにそのコマンドの 名前の環
       境変数を使うのが珍しくない。  MORE や TIME のような名前を (プログラムの
       パス名の指定ではなく) プログラムへのオプションを指定するのに使うと、 面
       倒なことを引き起こす可能性が高い。

       -o が追記ではなく上書きになっているのは残念なことだ (つまり -a オプショ
       ンがデフォルトになっているべきだろうということだ)。

       GNU time に対する提案やバグレポートは
       bug-utils@prep.ai.mit.edu
       までメールを送ってほしい。 その場合には time や OS、使用している C コン
       パイラの バージョンを記載してほしい。 time のバージョンは以下のコマンド
       で取得できる。
       time --version

関連項目
       tcsh(1), times(2), wait3(2)

                                  2008-11-14                           TIME(1)