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CardBus 割り込みの受け渡し
       CardBus ブリッジは、基本的に PCI と ISA  の両方の割り込みシグナルを  サ
       ポートしており、割り込みイベントをホストシステムに受け渡す手法も 複数存
       在する。ブート時にブリッジを正しく設定し、 割り込みハードウェアの実装に
       マッチさせる作業の一部は、  システム BIOS の役割である。 このモジュール
       ではいくつかのパラメータを用意しており、 デフォルトの割り込み設定を上書
       きすることが可能になっている。 pci_intpci_csc を用いると、 カードの
       割り込みやカードの状態変更に  PCI  割り込みを使うかどうかを制御できる。
       irq_mode  を使えば、ブリッジがサポートしていれば、 割り込みの受け渡し方
       法を変更できる。

       i82365 モジュールがロードされると、フリーな ISA  割り込みをスキャンし、
       PCMCIA  イベントに利用できる割り込みを決定する。 割り込みスキャンの結果
       はシステムのログに報告される。 スキャンが成功すると、割り込みのリストが
       "scanned"  と報告され、 利用できる割り込みがない場合には、 "default" の
       リストが報告される。 ブリッジによってはソフトウェア割り込みのテストをサ
       ポートしておらず、  常に  "default" のリストを返すものもある (Cirrus の
       non-CardBus ブリッジや Toshiba  のある種のブリッジなど)。  他の場合は、
       irq_mode が不正であることを示しているのかもしれない。

パラメータ
       pc_debug=n
              PCMCIA のデバッグレベルを選択する。 このパラメータは、モジュール
              がデバッグを有効にしてコンパイルした場合にのみ 利用できる。 0 以
              外の値を指定するとデバッグモードが有効になる。

       i365_base=n
              i82365sl   チップのベース  I/O  ポートを指定する。  デフォルトは
              0x3e0 である。 ISA-to-PCMCIA ブリッジにのみ適用される。

       ignore=n
              指定した一つのソケットをドライバに無視させる。 ソケットは 0 から
              番号付けされる。  ソケットはドライバ起動前の状態に保たれるので、
              このオプションはカードサービスと共存できない  ポイントイネーブラ
              を持つカードに用いるとよいだろう。

       extra_sockets=n
              ドライバのプローブを  8  つの ISA ソケットに対して行わせるか、 4
              つのソケットに対して行ったところで終了させるかを示すフラグ。  デ
              フォルトは 0 (4 つのソケットで終了)。 2 つの独立な ISA-to-PCMCIA
              コントローラを有するシステム (例えばひとつは内蔵で、  もうひとつ
              はドッキングステーションにある場合など)  では、 仮にソケットの合
              計が 4 だったとしても、 このフラグをセットしておかなければならな
              いかもしれない。 このフラグをセットすると、 poll_interval が自動
              的に有効になる。

       do_scan=n
              空いている全ての ISA 割り込みをテストして、 PCMCIA  コントローラ
              からトリガできるか調べるかどうかを指定するフラグ。  デフォルトは
              1 (真)。

       irq_list=i,j,...
              他の条件が許す場合に、  このドライバが割り当て可能な割り込み番号
              をセットで指定する。 デフォルトのリストは 3, 4, 5, 7, 9, 10, 11,
              12, 14, 15 である。

       cs_irq=n
              カードの状態変化のモニターに用いる割り込みラインを設定する。  デ
              フォルトは 0 で、未使用の「正当な」番号のうち、 もっとも高位の番
              号を使う。 正当な番号は 15, 14, 12, 11, 10, 9, 7, 5, 4,  3  であ
              る。

       poll_interval=n
              カード状態のポーリング遅延を  1/100  秒単位で設定する。 このパラ
              メータをセットすると、カード状態の割り込みは無効になる。 100  程
              度の値が良いだろう。ポーリングは  カードの挿抜イベントの検知にの
              み関係する。

       cycle_time=n
              ホストバスのサイクル長をナノ秒単位で設定する。 デフォルトは  210
              ns で、クロック 4.77MHz に対応する。

CardBus コントローラのオプション
       do_pci_probe=n
              PCI  バスに対して PCI-to-PCMCIA ブリッジや PCI-to-CardBus ブリッ
              ジの プローブを行うかどうかを決めるフラグ。デフォルトは 1 (真)。

       cb_write_post=n
              (性能向上のための) 遅延書き込みを有効にするかどうかのフラグ。 デ
              フォルトは 1 (真) (ただし TI 1130 ブリッジの特定のものを除く)。

       pci_csc=n
              CardBus コントローラに対して、 カードの状態変更割り込みが PCI 割
              り込みを生じさせるかどうかを指定するフラグ。   デフォルトは    1
              (真)。

       pci_int=n
              CardBus  コントローラに対して、  IO カードへの関数割り込みが PCI
              割り込みを生じさせるかどうかを指定するフラグ。  デフォルトは   1
              (真) (ただし PCI 割り込みを必要とするシステムを除く)。

       pci_irq_list=i,j,...
              Linux カーネルは、 CardBus ソケットに対する PCI 割り込みの割り当
              てを自動的に検知できないことがある。  他の方法でこの情報が決定で
              きない場合、  ここで与えることもできる。 N 番目のソケットは、 リ
              ストの N 番目の割り込み番号を取得する。

Cirrus のコントローラに特有のオプション
       i82365 ドライバは、ロードされるとまず、 どの割り込みを PCMCIA  デバイス
       に安全に割り当てできるかを決定しようとする。  Cirrus のコントローラは他
       にも追加機能を持っていて、 これらによって特定の割り込み線が利用できない
       ことがある。  また Cirrus のチップには、 割り込みを使えるかどうかの検知
       に必要な機能がない。 has_dma, has_ring, has_led オプションは、 これらの
       機能が実装されているかどうかの指定に用いられる。

       has_dma=n

       has_led=n
              コントローラがディスクステータス  LED に接続されているかどうかを
              示すフラグ。 デフォルトではセットされている。

       has_ring=n
              コントローラの「ビープ通知 (ring indicate)」シグナルが実装されて
              いるか 同化を示すフラグ。デフォルトではセットされている。

       freq_bypass=n
              コントローラを "frequency bypass" モードに設定するかどうかを示す
              フラグ。  これは高速なシステムクロックのシステムに対して  通常の
              7/4 クロック分周を無効にし、 PCMCIA バスへのアクセスを減速する。

       setup_time=n
              バスのセットアップ時間を内部クロックサイクルの単位で設定する。
              デフォルトは 1。

       cmd_time=n
              バスのコマンド時間を内部クロックサイクルの単位で設定する。    デ
              フォルトは 6。

       recov_time=n
              バスの復帰時間を内部クロックサイクルの単位で設定する。  デフォル
              トは 0。

       wakeup=n
              プローブ機能によって、サスペンド状態のコントローラチップを  目覚
              めさせるかどうかを示すフラグ。デフォルトは 0。

       fast_pci=n
              PCI バススピードが 25 MHz を越えるかどうかを示す、 PD6729 PCI コ
              ントローラのためのフラグ。

       irq_mode=n
              割り込み配送モードを指定する、 PD6729 PCI コントローラのためのフ
              ラグ。  デフォルトは ISA バスの割り込みを用いる。 1 を指定すると
              PCI 割り込みを用いる。 PCI カードリーダによっては、 正しく動作さ
              せるためにこの指定が必要になることもある。

RicohCardBus コントローラに特有のオプション
       irq_mode=n
              割り込みの配送方法を選ぶ。 0 を指定すると PCI 割込みだけに配送さ
              れる。 1 を指定すると ISA 割り込みに配送され、 2  を指定すると外
              部シリアルの割り込みコントローラ経由で配送される。  デフォルトで
              は、既に有効になっている配送方法を用いる。

       setup_time=n
              バスのセットアップ時間を内部クロックサイクルの単位で設定する。
              デフォルトは 3。

       cmd_time=n
              バスのコマンド時間を内部クロックサイクルの単位で設定する。    デ
              フォルトは 6。

       hold_time=n
              バスの停止  (hold)  時間を内部クロックサイクルの単位で設定する。
              デフォルトは 1。

VademISA コントローラに特有のオプション
       async_clock=n
              PCMCIA バスのサイクルを、ホストバスのサイクルと 非同期的にするか
              どうかを指定する。 いくつかの操作に wait  状態を追加することにな
              る。

       cable_mode=n
              VG469  に対してこのフラグを指定すると、 ケーブル経由で接続された
              ソケットの駆動に用いるソケットシグナルを調整する。

TICardBus コントローラに特有のオプション
       通常はシステムの BIOS がこれらのオプションを適切に設定するので、 これら
       のオプションをデフォルトにすると、 これらの機能はドライバが検知した状態
       の設定のままで用いられる。

       has_ring=n
              コントローラが「ビープ通知 (ring indicate)」の接続を持っているか
              を示すフラグ。  デフォルトでは現在の設定をコントローラから読み込
              む。

       irq_mode=n
              割り込みの配送方法を指定する。 0 を指定すると PCI 割り込みだけを
              用いる。  1 を指定すると ISA 割り込みを用いて配送する。 2 を指定
              すると 外部シリアルの割り込みコントローラを用いて ISA 割り込みに
              配送する。  3 を指定すると PCI と ISA 割り込みの両方を用いてシリ
              アルに配送する。  デフォルトは、現在有効になっている配送方法があ
              れば、それを用いる。 どれも有効になっていない場合は ISA 経由で配
              送する。

       p2cclk=n
              P2CCLK ピンを入力 (0) または 出力(1)  として設定するかどうかを示
              すフラグ。  このシグナルはソケットの電力コントローラと通信すると
              きに用いる。  間違った指定をすると、ブリッジはカードに電力を供給
              できなくなる。 デフォルトでは BIOS の設定を用いる。

著者
       David Hinds - dahinds@users.sourceforge.net

関連項目
       cardmgr(8), pcmcia(5)