Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       cosh, coshf, coshl - 双曲線余弦 (ハイパボリックコサイン) 関数

書式

       #include <math.h>

       double cosh(double x);
       float coshf(float x);
       long double coshl(long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       coshf(), coshl():
           _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE ||
           _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
           or cc -std=c99

説明

       cosh()  関数は双曲線余弦 (ハイパボリックコサイン) の値を返す。  数学的には以下のように定義
       される.

           cosh(x) = (exp(x) + exp(-x)) / 2

返り値

       成功すると、これらの関数は x の双曲線余弦を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x が +0 か -0 の場合、1 が返される。

       x が正の無限大か負の無限大の場合、正の無限大が返される。

       結果がオーバーフローする場合、範囲エラーが発生し、 各関数はそれぞれ +HUGE_VAL, +HUGE_VALF,
       +HUGE_VALL を返す。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー
              errnoERANGE が設定される。 オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW)  が上が
              る。

準拠

       C99, POSIX.1-2001.  double 版の関数は SVr4, 4.3BSD にも準拠している。

バグ

       glibc バージョン 2.3.4 以前では、オーバーフローが発生したときに、 オーバーフロー浮動小数点
       例外 (FE_OVERFLOW) が上がらなかった。

関連項目

       acosh(3), asinh(3), atanh(3), ccos(3), sinh(3), tanh(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2010-09-20                                    COSH(3)