Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       log, logf, logl - 自然対数関数

書式

       #include <math.h>

       double log(double x);
       float logf(float x);
       long double logl(long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       logf(), logl():
           _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE ||
           _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
           or cc -std=c99

説明

       log()  関数は x の自然対数を返す。

返り値

       成功すると、これらの関数は x の自然対数を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x が 1 の場合、+0 が返される。

       x が正の無限大の場合、正の無限大が返される。

       x が 0 の場合、極エラー (pole error) が発生し、  各関数はそれぞれ  -HUGE_VAL,  -HUGE_VALF,
       -HUGE_VALL を返す。

       x  が負の場合  (負の無限大も含む)、領域エラー (domain error) が発生し、 NaN (not a number)
       が返される。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       領域エラー (domain error): x が負である
              errnoEDOM が設定される。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID)  が上がる。

       極エラー (pole error): x が 0 である
              errnoERANGE  が設定される。  0  による除算  (divide-by-zero)  浮動小数点例外
              (FE_DIVBYZERO)  が上がる。

準拠

       C99, POSIX.1-2001.  double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

バグ

       glibc 2.5 以前では、 NaN に対して log()  をとると、間違って不正浮動小数点例外 (FE_INVALID)
       が発生していた。

関連項目

       cbrt(3), clog(3), log10(3), log1p(3), log2(3), sqrt(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2010-09-20                                     LOG(3)