Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all
名前
statvfs, fstatvfs - ファイルシステムの統計を取得する
書式
#include <sys/statvfs.h> int statvfs(const char *path, struct statvfs *buf); int fstatvfs(int fd, struct statvfs *buf);
説明
関数 statvfs() はマウントされたファイルシステムについての情報を返す。 path はマウントされ たファイルシステム中の任意のファイルのパス名である。 buf は、だいたい以下のように定義され ている statvfs 構造体へのポインタである: struct statvfs { unsigned long f_bsize; /* ファイルシステムのブロックサイズ */ unsigned long f_frsize; /* フラグメントサイズ */ fsblkcnt_t f_blocks; /* ファイルシステムのサイズ (f_frsize 単位) */ fsblkcnt_t f_bfree; /* 解放されているブロック数 */ fsblkcnt_t f_bafvail; /* 非特権ユーザ用に解放されているブロック数 */ fsfilcnt_t f_files; /* inode 数 */ fsfilcnt_t f_ffree; /* 解放されている inode の数 */ fsfilcnt_t f_favail; /* 非特権ユーザ用に解放されている inode の数 */ unsigned long f_fsid; /* ファイルシステム ID */ unsigned long f_flag; /* マウントフラグ */ unsigned long f_namemax; /* ファイル名の長さの最大値 */ }; ここで、型 fsblkcnt_t と fsfilcnt_t は <sys/types.h> で定義されている。 かつて、これらは共 に unsigned long であった。 フィールド f_flag は (マウントフラグの) ビットマスクである (マウントフラグについては、 mount(8) を参照すること)。 POSIX で定義されているビットは以下の通り: ST_RDONLY 読み込み専用のファイルシステム。 ST_NOSUID exec(3) に無視される set-user-id/set-group-ID ビット。 返された構造体の全てのメンバが全てのファイルシステムで 意味のある値であるか否かは、指定さ れていない。 fstatvfs() は、ディスクリプタ fd で参照されるオープンされたファイルについて、同じ情報を返 す。
返り値
成功した場合、0 が返される。 失敗した場合、 -1 が返され、 errno に適切な値がセットされる。
エラー
EACCES (statvfs() の場合) path のディレクトリ部分に検索許可が与えられていない (path_resolution(7) も参照すること)。 EBADF (fstatvfs() の場合) fd が有効なオープンファイルディスクリプタではない。 EFAULT buf または path が無効なアドレスを指している。 EINTR この呼び出しがシグナルで中断された。 EIO ファイルシステムからの読み込みの間に I/O エラーが発生した。 ELOOP (statvfs() の場合) path にシンボリックリンクが多すぎる。 ENAMETOOLONG (statvfs() の場合) path が長すぎる。 ENOENT (statvfs() の場合) path で参照されるファイルが存在しない。 ENOMEM 十分なカーネルメモリがない。 ENOSYS ファイルシステムがこの呼び出しをサポートしていない。 ENOTDIR (statvfs() の場合) path のディレクトリ部分がディレクトリでない。 EOVERFLOW いくつかの値が大き過ぎて、返り値の構造体で表現できない。
準拠
POSIX.1-2001.
注意
Linux カーネルには、このライブラリコールをサポートするために、 statfs(2), fstatfs(2) シス テムコールがある。 現在の glibc の実装において、 pathconf(path, _PC_REC_XFER_ALIGN); pathconf(path, _PC_ALLOC_SIZE_MIN); pathconf(path, _PC_REC_MIN_XFER_SIZE); は、それぞれ statvfs(path,buf) の返り値の f_frsize, f_frsize, f_bsize フィールドを使う。
関連項目
statfs(2)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクト の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。