Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       pcmcia_core - PCMCIA カードサービスのコアモジュール

書式

       insmod  pcmcia_core.o  [pc_debug=n]  [setup_delay=n]  [resume_delay=n]  [shutdown_delay=n]
       [vcc_settle=n]  [reset_time=n]   [unreset_delay=n]   [unreset_check=n]   [unreset_limit=n]
       [cis_speed=n]   [io_speed=n]   [cis_width=n]  [probe_io=n]  [probe_mem=n]  [cb_mem_base=n]
       [cb_bus_base=n] [cb_bus_step=n] [cb_pci_irq=n]

説明

       pcmcia_core はカードサービスのコアモジュール (中核をなすモジュール) で、 各 PCMCIA  カード
       のドライバすべてから必要とされる。    このモジュールはあらゆるソケットデバイスドライバに先
       立ってロードされる。

       カーネルバージョンがマッチしなかった場合は、このモジュールはロードされない。  モジュール自
       身からバージョン情報を取出すには以下のようにすればよい:

              strings -n 10 pcmcia_core.o | head -3

パラメータ

       pc_debug=n
              PCMCIA のデバッグレベルを指定する。 このパラメータは、デバッグ可能な指定で モジュー
              ルをコンパイルした場合にのみ利用できる。  0  以外の値を指定するとデバッグが可能とな
              る。

       setup_delay=n
              カードが最初に識別されてから電力が供給されるまでの遅延時間を設定する。 1/100 秒単位
              で、デフォルトは 5。

       resume_delay=n
              レジュームイベントが処理されてから サスペンドしていたカードに電力が供給されるまでの
              遅延時間を設定する。 1/100 秒単位で、デフォルトは 20。

       shutdown_delay=n
              カードが抜かれてから PCMCIA ソケットを閉じるまでの遅延時間を設定する。 1/100 秒単位
              で、デフォルトは 5。

       vcc_settle=n
              PCMCIA ソケットに電力を供給してから  カードにアクセスできるようにするまでの遅延時間
              を設定する。 1/100 秒単位で、デフォルトは 40。

       reset_time=n
              ソフトウェアリセットシグナルがアサートされつづける時間を設定する。   マイクロ秒単位
              で、デフォルトは 10。

       unreset_delay=n
              カードがリセットされてから、そのカードが ready であるか最初にチェックするまでの遅延
              時間を設定する。 1/100 秒単位で、デフォルトは 10。 ready 信号を早々に出すようなカー
              ドに対しては、この遅延を長くすべきである。

       unreset_check=n
              ソフトウェアリセットが送られてからカードが利用可能になるまで、     どれくらい頻繁に
              チェックしに行くかを設定する。 1/100 秒単位で、デフォルトは 10。

       unreset_limit=n
              カードが使えないと報告するまでに何回カードをチェックするかを設定する。 デフォルトで
              は 50 (5 秒)。

       cis_speed=n
              カードの CIS メモリウィンドウへのアクセス遅延時間をナノ秒単位で設定する。  このパラ
              メータはカードの認識だけに影響する。デフォルトは 300 ns。

       cis_width=n
              このフラグが設定されると、CIS ウインドウが 16 ビット転送向けに設定される。 デフォル
              トは 0 (8 ビット転送を使う)。

       io_speed=n
              I/O ポートウィンドウへのアクセス遅延時間をナノ秒単位で設定する。 デフォルトは 0。

       probe_io=n
              他の未知の Linux デバイスと I/O ポート領域の競合が生じていないかを、 カードサービス
              に検知させるかどうかを決めるフラグ。  デフォルトは  1 (真)。 メモリウィンドウが拡張
              ROM やメモリマップするデバイスと競合していないかを、 カードサービスに検知させるかど
              うかを決めるフラグ。 デフォルトは 1 (真)。

       cb_mem_base=n
              CardBus ブリッジレジスタのメモリマッピングに用いるベースアドレスを設定する。 デフォ
              ルトでは、 PCI BIOS  によって初期化されていないブリッジは  0x68000000  にマップされ
              る。このパラメータを設定すると、 この値が存在するあらゆるマッピングを上書きする。

       cb_bus_base=n
              PCI  バスの番号を指定する。  CardBus  のバスはこの番号から 番号付けしなおされる。デ
              フォルトでは、 ブート時に初期化されなかったバスの値は 0x20 から番号付けされる。

       cb_bus_step=n
              バスが番号付けし直されるときに、それぞれの  CardBus  ソケットに対して、  セカンダリ
              PCI バス用に予約するバススロットの個数を指定する。 デフォルトは 2。

       cb_pci_irq=n
              BIOS によって PCI 割り込みが設定されなかったカードバスブリッジに割り当てる、 割り込
              み番号を指定する (1 から 15 まで)。 デフォルトでは、 BIOS PCI  の割り込みルーティン
              グテーブルに基づいて割り込みを取得する (テーブルがはっきりしている場合に限る)。

著者

       David Hinds - dahinds@users.sourceforge.net

関連項目

       cardmgr(8), pcmcia(5)