Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       ftl_format - Flash Translation Layer フォーマットユーティリティ

書式

       ftl_format [-q] [-i] [-s spare] [-r reserve] [-b bootsize] device

説明

       ftl_foramt  は Flash Translation Layer (FTL) パーティションを フラッシュメモリデバイス上に
       作成する。   flash   パーティションに対応する   raw    character    モードデバイスファイル
       (/dev/mem0c0c など) にアクセスできる必要がある。

       これは実際には低レベルのフォーマット動作であり、  FTL ブロックデバイスドライバによるメモリ
       デバイスへのアクセスの前に必要となる。 まず ftl_format によってパーティションを用意し、 次
       のステップでファイルシステムを作成することになる。    ファイルシステムコマンドはデバイスに
       FTL デバイスファイル (/dev/ftl0 など) 経由でアクセスする。

       別の動作として、 ftl_format はフラッシュカードのアドレス空間の先頭に、ブートイメージのため
       の  (あるいはその他の目的のための)  領域を予約することもできる。 このブート領域は FTL パー
       ティションの一部ではなく、 従って raw メモリデバイスを通してのみアクセスできる。

       Intel Series 100 フラッシュカードでは、 先頭の flash ブロックはカードの CIS を保存するため
       に用いられる。 コマンドラインから boot 領域を指定しないと、 ftl_format は自動的に 1 ブロッ
       クを確保し、先頭ブロックを飛ばすようにする。

オプション

       -q     沈黙モード: フォーマットの進行状態を表示しない。

       -i     対話モード: フォーマットの開始前に確認をとる。

       -s spare
              指定した個数の削除ブロックをスペアとして確保する。 デフォルトは 1。読み書きパーティ
              ションには、 少なくとも 1 つのスペアブロックが必要である。

       -r reserve
              指定したパーセンテージの領域をデバイス全体にたいして確保し、     書き込みを効率化す
              る。デフォルトは   5%。この領域を少なくすると、    フリーなブロックを確保するために
              flash の消去操作が多くなる。

       -b bootsize
              フラッシュカードのある領域をブートイメージ用に予約する。 サイズは消去ブロックの整数
              倍に切り上げられる。

著者

       David Hinds - dahinds@users.sourceforge.net

関連項目

       ftl_cs(4), ftl_check(8)