Provided by: man-db_2.6.7.1-1ubuntu1_amd64 bug

名前

       mandb - マニュアルページのインデックスキャッシュを作成、更新する

書式

       mandb [-dqsucpt?V] [-C file] [manpath]
       mandb [-dqsut] [-C file] -f filename ...

説明

       mandb  is  used  to  initialise  or manually update index database caches that are usually
       maintained by man.  The caches contain information relevant to the current  state  of  the
       manual  page system and the information stored within them is used by the man-db utilities
       to enhance their speed and functionality.

       When creating or updating an index, mandb will warn of bad ROFF .so requests, bogus manual
       page filenames and manual pages from which the whatis cannot be parsed.

       Supplying  mandb  with  an optional colon-delimited path will override the internal system
       manual page hierarchy search path, determined from information  found  within  the  man-db
       configuration file.

データベースキャッシュ

       mandb は次のうち一つのデータベースタイプをサポートするようにコンパイルされます。

       名前                型         非同期   ファイル名
       ────────────────────────────────────────────────────────
       Berkeley db         二分木     ○        index.bt
       GNU gdbm v >= 1.6   ハッシュ   ○        index.db
       GNU gdbm v <  1.6   ハッシュ   ×        index.db
       UNIX ndbm           ハッシュ   ×        index.(dir|pag)

       Those  database types that support asynchronous updates provide enhanced speed at the cost
       of possible corruption in the event of unusual termination.  In an unusual case where this
       has  occurred,  it  may  be  necessary  to rerun mandb with the -c option to re-create the
       databases from scratch.

オプション

       -d, --debug
              デバッグ情報を表示します。

       -q, --quiet
              警告を表示しません。

       -s, --no-straycats
              Do not spend time looking for or adding  information  to  the  databases  regarding
              stray cats.

       -p, --no-purge
              削除されたマニュアルページの検索と、それに伴うデータベースのデータ削除を行いませ
              ん。

       -c, --create
              デフォルトでは、 mandb ま作成済みのデータベースを更新します。データベースが存在しな
              い場合、データベースを作成します。このオプションを使用した場合、 mandb はこれまでに
              作成されたデータベースを削除し、新規にデータベースを作成します。また、暗黙的に
              --no-purge が指定されます。これの作業は、データベースが破損したか、新機能によりデー
              タベースのスキーマが変更された場合に必要となります。

       -u, --user-db
              ユーザー用データベースの作成のみ行います。システム用データベースの作成権限があった
              としても、システム用データベースの作成は行いません。

       -t, --test
              検索パス内の階層にあるマニュアルページとデータベース情報が正確に合っているかの確認
              をします。このオプションを使用した場合、 mandb は既存のデータベースの変更は行いませ
              ん。

       -f, --filename
              指定したファイル名に関するデータベースの項目のみ更新します。このオプションは一般的
              には使用しません。 MAN_DB_UPDATES  オプションを有効にしてコンパイルした場合、ページ
              が古いかどうかを確認するために、 man の内部で使用されます。このオプションは、暗黙的
              に、 -p を有効にし、 -c および -s を無効にします。

       -C file, --config-file=file
              デフォルトの ~/.manpath ではなく指定したユーザ設定ファイルを使用します。

       -?, --help
              使用法を表示して終了します。

       --usage
              Print a short usage message and exit.

       -V, --version
              バージョン情報を表示して終了します。

終了ステータス

       0      プログラムが正常に実行されました。

       1      使用法、構文、または設定ファイルのエラーです。

       2      操作のエラーです。

       3      子プロセスが異常終了しました。

診断

       データベースを構築中に次の警告メッセージが表示されることがあります。

       <filename>: whatis parse for page(sec) failed
              An attempt to extract whatis line(s) from the given  <filename>  failed.   This  is
              usually  due to a poorly written manual page, but if many such messages are emitted
              it is  likely  that  the  system  contains  non-standard  manual  pages  which  are
              incompatible  with  the  man-db  whatis  parser.  See the WHATIS PARSING section in
              lexgrog(1)  for more information.

       <ファイル名> はシンボリックリンクが切れています
              <ファイル名>が参照しているシンボリックリンクの先が存在しません。通常、<ファイル
              名>の参照しているリンク先を特定するための追加の診断メッセージが表示されます。

       <ファイル名>:  シンボリックリンクまたは ROFF  `.so' 要求に誤りがあります
              シンボリックリンクの参照先または  ROFF のインクルード (.so) 要求に含まれる<ファイル
              名>が存在しません。

       <ファイル名>: おかしなファイル名を無視しています
              <ファイル名>を持つマニュアルページが有効であるか無効であるかにかかわらず、名前が無
              効です。これは通常、マニュアルページがセクション拡張名  <x>  であるのに、マニュアル
              ページセクション <y> に配置されている時に発生します。

       <filename_mask>: competing extensions
              The wildcard <filename_mask>  is  not  unique.   This  is  usually  caused  by  the
              existence  of  both  a compressed and uncompressed version of the same manual page.
              All but the most recent are ignored.

ファイル

       /etc/manpath.config
              man-db 設定ファイルです。

       /var/cache/man/index.(bt|db|dir|pag)
              FHS 準拠の大域インデックス型データベースキャッシュです。

       過去に使用されていたデータベースキャッシュの位置:

       /usr/man/index.(bt|db|dir|pag)
              伝統的な大域インデックス型データベースキャッシュです。

       /var/catman/index.(bt|db|dir|pag)
              代替または FSSTND 準拠の大域インデックス型データベースキャッシュです。

関連項目

       lexgrog(1), man(1), manpath(5), catman(8)

       このマニュアルページにあった処理されるデータ節は lexgrog(1) ページに移動しました。

著者

       Wilf. (G.Wilford@ee.surrey.ac.uk).
       Fabrizio Polacco (fpolacco@debian.org).
       Colin Watson (cjwatson@debian.org).