Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       pack_cis - PCMCIA カード情報構造体をコンパイルする

書式

       pack_cis [-o outfile] infile

説明

       pack_cis は、 PCMCIA のカード情報構造体 (Card Information Structure: CIS) をテキストで記述
       したものを、 (本来の) パックされたバイナリ表現に変換する。

              訳注:  本ページではテキストによる記述を「CIS  記述」、   パックされたバイナリ表現を
              「(パック済み) CIS」とする。

       dump_cis  ユーティリティによる出力の全てをパースすることはできないが、  十分用の足りるサブ
       セットをパースすることができる。 pack_cis  の基本的な用途は、不完全/不正確な、あるいは壊れ
       た CIS 構造体を 持つカードに対して、代替用の CIS ファイルを作ることである。 従って、サポー
       トされているタプルのタイプは、 正しく構成された典型的な I/O カードにとって重要なものにほぼ
       限られている。

       デフォルトでは、パックされたデータは標準出力に書き出される。

フォーマット

       CIS  記述を書きはじめるときにもっとも良いやり方は、 dump_cis を用いてカードから CIS データ
       を取得したり、 あるいは PCMCIA のソースツリーの etc/cis/ で配布されている CIS ファイルを調
       べることである。

       CIS の基本的な構造は、タプル記述のリストである。 ハッシュ記号 ("#") 以降はすべてコメントと
       みなされる。 複数機能の CIS は以下の表記によって記述できる。

              [common tuple list]
              mfc {
                [tuple list for function 0]
              }, {
                [tuple list for function 1]
              }

オプション

       -o outfile
              パック済み CIS を指定ファイルに書き出す。

ファイル

       /etc/pcmcia/cis
              パック済み CIS ファイルの標準的な置き場所

著者

       David Hinds - dahinds@users.sourceforge.net

関連項目

       dump_cis(8), cardmgr(8), pcmcia(5)