Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20161015+dfsg-1_all
名前
dmesg - カーネルの (ログ用) リングバッファの表示と制御
書式
dmesg [ -c ] [ -n level ] [ -s bufsize ]
説明
dmesg は、カーネルのリングバッファの内容を表示・制御するために用いる。 このプログラムはブートアップメッセージの確認に便利である。 ブート時のメッセージを手で写す 必要はなく、 dmesg > boot.messages として、 boot.messages ファイルをその問題に対処できる人にメールで送れば良い。
オプション
-c リングバッファの内容を表示した後、クリアする。 -sbufsize カーネル循環バッファへの問い合わせに bufsize の大きさのバッファを用いる。デフォルト では 16392 になっている (カーネルの syslog バッファのデフォルトは、最初は 4096、 1.3.54 からは 8192、2.1.113 からは 16384 である)。 カーネルのバッファをデフォルトよ り大きくした場合に、 バッファ全体を見るにはこのオプションが必要である。 -nlevel コンソールに出力されるログメッセージのレベルを level に設定する。例えば -n 1 とすれ ば、パニックメッセージ以外のメッセージはコンソールに 出力されなくなる。ただしすべて のメッセージレベルは /proc/kmsg には依然として書き込まれるので、 syslogd(8) を用い れば、カーネルメッセージの出力を望むように制御できる。 -n オプションが指定されたと きには、 dmesg はカーネルのリングバッファの表示やクリアを行なわない。 複数のオプションを指定すると、最後に指定したオプションだけが有効になる。
関連項目
syslogd(8) DMESG(8)