bionic (8) faillog.8.gz

Provided by: login_4.5-1ubuntu2.5_amd64 bug

名前

       faillog - faillog を調べ、login 失敗の制限を設定する

書式

       faillog [-u login-name] [-a] [-t days] [-m max] [-pr]

説明

       faillog  はログインの失敗を記録するログファイル  /var/log/faillog の内容を整形し、 失敗の回数と制限値を記
       録・管理する。 faillog に与える引数の順序は重要であり、 各引数は与えられた順に直ちに処理される。

       -p フラグを指定するとログイン失敗のエントリを UID 順に表示する。 -u login-name と入力すると、  login-name
       のログイン失敗記録のみを表示する。  -t  days  と入力すると、 最近 days 日以内のログイン失敗の記録を表示す
       る。 -u フラグを指定すると -t フラグは無視される。 -a  フラグを用いると全ユーザに対する記録が表示される。
       このフラグを  -p フラグとともに用いると、 これまでにログインに失敗した全てのユーザが表示される。 -a-r
       フラグと用いても意味が無い。

       -r フラグはログイン失敗回数の記録をリセットする。 このオプションを用いるには /var/log/faillog  への書き込
       み権限が必要である。 -u login-name と入力すると、 login-name のログイン失敗回数のみをリセットする。

       -m フラグは、 アカウントが使用不能になるまでの最大のログイン失敗回数を設定する。 このオプションを用いるに
       は /var/log/faillog への書き込み権限が必要である。 -m max と入力すると、 全てのアカウントはログイン失敗回
       数が max になると使用不能になる。 -u login-name を同時に用いると、 この機能を login-name だけに作用させる
       ことができる。 max の値を 0 にするとログインの失敗回数には制限が無くなる。 システムに対するサービス不能攻
       撃を防ぐため、 root の最大ログイン失敗回数は常に 0 にしておくべきである。

       オプションはほぼどのように組み合わせても良い。  -p, -r, -m の各オプションは、 -u, -t の指定による修正を受
       け、 指定した順に実行される。

警告

       faillog は、 最後に失敗して以降ログインに成功していないユーザのみを表示する。  ログインに失敗した後に正し
       くログインできたユーザも表示させるには、  -u フラグを用いてそのユーザを明示的に指定するか、 -a フラグを用
       いて全ユーザを表示させなければならない。

ファイル

       /var/log/faillog - 失敗を記録したファイル

関連項目

       login(1), faillog(5)

著者

       Julianne Frances Haugh (jockgrrl@ix.netcom.com)

                                                                                                      FAILLOG(8)