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名称
makemap - sendmail 用のデータベースマップを作成する
書式
makemap [-C file] [-N] [-c cachesize] [-d] [-e] [-f] [-l] [-o] [-r] [-s] [-u] [-v] maptype mapnam
解説
makemap は、 sendmail(8) がキー付きマップを検索する際に用いるデータベースマップを作成します。 これは標準
入力から読み込みを行い、指定された mapname に出力を行います。
コンパイル方法に依存しますが、 makemap は最大 3 種類のデータベースフォーマットを扱います。 扱うフォーマッ
トは maptype で指定します。 maptype には、以下のようなものがあります。
dbm DBM フォーマットマップ。 ndbm(3) ライブラリが必要です。
btree B-Treeフォーマットマップ。 新しい Berkeley DB ライブラリが必要です。
hash ハッシュフォーマットマップ。 同じく Berkeley DB ライブラリが必要です。
すべてのフォーマットで、 makemap は標準入力から空白文字で区切られた 2 つの単語を読み込みます。 最初の単語
はデータベースキーで、2番目の単語がその値です。 値が ``%n'' (n は数字) という文字列を含んでいる
と、sendmail がパラメータ置換を行います。 ``%'' という文字を含めるには、``%%'' とする必要があります。 空
行や ``#'' から始まる行は無視されます。
TrustedUser オプションが sendmail の設定ファイル中で設定されており、 makemap が root に起動された場合、生
成されたファイルは指定された TrustedUser の所有となります。
フラグ
-C TrustedUser オプションを見付けるために、 指定した sendmail 設定ファイルを使用します。
-N 文字列の終端記号として、ヌル文字もマップに含めます。 これは、sendmail.cf の ``K'' 行における -N フ
ラグと一致していなければ なりません。
-c 指定したハッシュと B-Tree キャッシュサイズを使用します。
-d マップ中に重複するキーが存在することを許します。 B-Treeフォーマットマップでのみ可能です。 2 つの同
じキーが読まれた場合、両方ともマップに挿入されます。
-e 空の値を許します (右側の値)。
-f 通常、キーのなかのすべての大文字は、 すべて小文字として記録されますが、 このフラグを指定することに
よってこの動作を行わないように指定できます。 これは、sendmail.cf 中の K 行における -f フラグと一致
していなければなりません。
-l サポートされているマップタイプを列挙します。
-o すでにあるファイルに追加が行われます。 すでに存在するファイルを引数として指定することができます。
-r すでに存在しているキーを置き換えます。 通常はすでに入力したキーをさらに繰り返して入力しても、
makemap は警告を出力し、データベースには取り込みません。
-s 生成されるマップの安全チェックを無視します。 これには、 だれでも書き込めるディレクトリへのハードリ
ンクおよびシンボリックのチェックも 含まれます。
-u データベースの内容を、標準出力へダンプ (アンマップ) します。
-v 処理の内容を詳細に表示します。
関連項目
sendmail(8)
歴史
makemap コマンドは 4.4BSD から登場しました。
November 16, 1992 MAKEMAP(8)