Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       expr - 式を評価する

書式

       expr EXPRESSION
       expr OPTION

説明

       --help この使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       EXPRESSION の値を標準出力に出力します。下記は優先順位グループ毎に空白行 で区切って昇順に並
       べています。 EXPRESSION は以下の通りです。

       ARG1 | ARG2
              ARG1 が null でも 0 でもない場合は ARG1。そうでなければ ARG2

       ARG1 & ARG2
              両方の引数が null でも 0 でもない場合は ARG1。そうでなければ 0

       ARG1 < ARG2
              ARG1 が ARG2 より小さい

       ARG1 <= ARG2
              ARG1 が ARG2 より小さいか等しい

       ARG1 = ARG2
              ARG1 が ARG2 と等しい

       ARG1 != ARG2
              ARG1 が ARG2 と等しくない

       ARG1 >= ARG2
              ARG1 が ARG2 より大きいか等しい

       ARG1 > ARG2
              ARG1 が ARG2 より大きい

       ARG1 + ARG2
              ARG1 と ARG2 の足し算

       ARG1 - ARG2
              ARG1 と ARG2 の引き算

       ARG1 * ARG2
              ARG1 と ARG2 の掛け算

       ARG1 / ARG2
              ARG1 の ARG2 による割り算

       ARG1 % ARG2
              ARG1 の ARG2 による割り算のあまり

       STRING : REGEXP
              STRING における正規表現 REGEXP によるパターン照合

       match STRING REGEXP
              STRING : REGEXP と同じ

       substr STRING POS LENGTH
              STRING の部分文字列を返す。 POS は 1 から始まる

       index STRING CHARS
              STRING から CHARS が見つかった場所を返す。

              見つからなければ 0

       length STRING
              STRING の長さ

       + TOKEN
              TOKEN が 'match' のようなキーワードや '/' の

              ような演算子であっても、文字列として解釈する

       ( 式 ) 式の値

       多くの演算子はシェルに渡すためにエスケープするか引用符で囲む必要があります。 比較は ARG が
       いずれも数値であれば大きさにより、それ以外の場合には辞書順に  より行われます。パターン照合
       は、 \( と \) の間、 もしくはヌル文字に一致した 文字列を返します。 \( と \) を使わない場合
       は一致する文字数か 0 を返します。

       終了ステータスは EXPRESSION が null, 0 以外の場合は 0、 EXPRESSION が null, 0 の場合は 1、
       EXPRESSION が構文エラーの場合は 2、 その他のエラーが発生した場合は 3 です。

       GNU coreutils のオンラインヘルプ: <http://www.gnu.org/software/coreutils/> expr の翻訳に関
       するバグは  <http://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 完全な文書は
       <http://www.gnu.org/software/coreutils/expr> にあります。 ローカルでは  info  '(coreutils)
       expr invocation' で参照できます。

作者

       作者 Mike Parker、 James Youngman、および Paul Eggert。

著作権

       Copyright  ©  2016 Free Software Foundation, Inc.  ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or
       later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This is free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO  WARRANTY,
       to the extent permitted by law.

関連項目

       expr  の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および expr
       のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info expr

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。