Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       flock - ファイルロックを取得し、そのロックを保持するコマンドを実行する

書式

       flock [ --shared | --timeout=seconds ] lockfile command ..

説明

       flock(2)   システムコールを使ってファイルロックを取得し、  そのロックを保持する指定されたコマンドを実行す
       る。  指定するオプションにより、排他ロックにも共有ロックにもできる。   また、ロック競合が発生した際の動作
       は、  ロックが使用可能になるまで無限に待ち続ける (デフォルト) ように指定することも、 指定された時間の後に
       ロックが使用可能にならなければ 失敗するように指定することもできる。 時間を 0 に指定すると、コマンドは (訳
       註: ロックの取得を) 全く待たない。

       --shared
              共有ロックを取得する。 共有ロックの取得は、他者による共有ロックの取得を停止させないが、 他者による
              排他ロックの取得を停止させる。 逆に、排他ロックの取得 (デフォルト) は、 他者による排他ロックの取得
              も共有ロックの取得も停止させる。 一般的には、 ロックされたデータをコマンドが単に読み込む場合には共
              有ロックが使用され、 ロックされたデータにコマンドが書き込みを行う場合には排他ロックが使用される。

       --timeout=n
              n 秒以内にロックが取得できない場合は、中止 (abort) する。 全くブロックせずにロックを取得したい場合
              は、   --timeout=0  と指定すること。  タイマーはロックの取得にのみ適用される。  ロックが取得される
              と、タイムアウトは直ちにキャンセルされる。 実行されるコマンドはタイムアウトの対象ではない。

(いくつかの仮想的なプログラムの呼び出し)

       flock /etc/passwd read-and-write-to-passwd

       flock --shared /etc/passwd just-read-something-from-passwd

       flock --timeout=0 /sys /usr/local/bin/update-hotplug /sys

著者

       Written by Adam J. Richter