Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       rm - ファイルやディレクトリの削除を行う

書式

       rm [オプション]... [ファイル]...

説明

       このマニュアルページでは GNU バージョンの rm について説明しています。 rm は指定された各ファイルを削除しま
       す。 デフォルトでは、ディレクトリを削除しません。

       オプション -I--interactive=once が指定され、 4 個以上のファイルを削除するか、-r--recursive が指定
       された場合、 rm は操作全体を実行してよいかをユーザに確認します。 返事が肯定的なものでなかった場合には、コ
       マンド全体が中止されます。

       それ以外の場合で、ファイルが書き込み不可で、標準入力が端末で、 オプション -f--force  のどちらも指定さ
       れていない場合と、 オプション -i--interactive=always が指定されている場合は、 rm はそのファイルを削除
       してよいかをユーザに確認します。 返事が肯定的なものでなかった場合には、そのファイルはスキップされます。

オプション

       FILE を削除 (unlink) します。

       -f, --force
              存在しないファイルを無視する。確認も行わない

       -i     削除の前に確認を行う

       -I     3 個を超えるファイルを削除するか、ディレクトリを再帰的に 削除する場合は一度だけ確認をする。 多くの
              間違いを防ぎながらも -i よりは確認回数が少なくなる

       --interactive[=WHEN]
              WHEN  に指定した時に確認を行う。WHEN は次の通り: never, once (-I) または  always (-i)。WHEN を省略
              した 場合は always とみなす

       --one-file-system
              階層を再帰的に削除するときに、コマンドライン引数と  異なったファイルシステムにあるディレクトリをス
              キップする

       --no-preserve-root
              '/' を特別なものとして扱わない

       --preserve-root
              '/' を削除しない (デフォルト)

       -r, -R, --recursive
              ディレクトリとその中身を再帰的に削除する

       -d, --dir
              空のディレクトリを削除する

       -v, --verbose
              何を行っているかを表示する

       --help この使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       デフォルトでは   rm   はディレクトリを削除しません。ディレクトリをその中身全てを   含めて削除するときには
       --recursive (-r または -R) オプションを使用してください。

       '-' で始まる名前のファイルを削除するには、例えば '-foo'  というファイルなら  こういうコマンドを使いましょ
       う:

              rm -- -foo

              rm ./-foo

       ファイルの削除に rm を使った場合、十分な専門性と時間があれば、ファイル内容 の一部を復元できるかもしれない
       ということには留意してください。もしファイル 内容を本当に復元不可能にする保証を得たければ、shred の利用を
       考えてください。

       GNU   coreutils   のオンラインヘルプ:  <http://www.gnu.org/software/coreutils/>  rm  の翻訳に関するバグは
       <http://translationproject.org/team/ja.html>              に連絡してください。               完全な文書は
       <http://www.gnu.org/software/coreutils/rm>  にあります。 ローカルでは info '(coreutils) rm invocation' で
       参照できます。

作者

       作者 Paul Rubin、 David MacKenzie、 Richard M. Stallman、 および Jim Meyering。

著作権

       Copyright © 2016 Free  Software  Foundation,  Inc.   ライセンス  GPLv3+:  GNU  GPL  version  3  or  later
       <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This  is  free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO WARRANTY, to the extent
       permitted by law.

関連項目

       unlink(1), unlink(2), chattr(1), shred(1)

       rm の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および rm  のプログラムが正し
       くインストールされているならば、コマンド

              info rm

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。