Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       futimesat - ディレクトリファイルディスクリプターに対する相対パスのファイルのタイムスタンプ
       を変更する

書式

       #include <fcntl.h> /* AT_* 定数の定義 */
       #include <sys/time.h>

       int futimesat(int dirfd, const char *pathname,
                     const struct timeval times[2]);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       futimesat(): _GNU_SOURCE

説明

       このシステムコールは廃止予定である。代わりに utimensat を使用すること。

       futimesat() システムコールは utimes() と全く同様に動作するが、このマニュアルページで説明す
       る点が異なる。

       pathname  で渡されたパス名が相対パスの場合、 パス名はファイルディスクリプター dirfd が参照
       するディレクトリに対する相対パスと解釈される  (相対パスの場合に  utimes(2)  で行われるよう
       に、呼び出したプロセスのカレントワーキングディレクトリに対する相対パスと解釈されるわけでは
       ない)。

       pathname が相対パスで dirfd が特別な値 AT_FDCWD の場合、 pathname は (utimes(2) 同様) 呼び
       出したプロセスのカレントワーキングディレクトリに対する相対パスと解釈される。

       pathname が絶対パスの場合、 dirfd は無視される。

返り値

       成功すると、 futimesat()  は 0 を返す。 エラーの場合、-1 を返し、 errno にエラーを示す値を
       セットする。

エラー

       utimes(2)  で発生する可能性があるエラーのいくつかは  futimesat()  でも起こること可能性があ
       る。 また、 以下のエラーも futimesat() では発生することがある。

       EBADF  dirfd が有効なファイルディスクリプターでない。

       ENOTDIR
              pathname  が相対パスで、 dirfd がディレクトリ以外のファイルを参照するファイルディス
              クリプターである。

バージョン

       futimesat() はカーネル 2.6.16 で Linux に追加された。  ライブラリのサポートは  glibc  バー
       ジョン 2.4 で追加された。

準拠

       このシステムコールは非標準である。 POSIX.1 に提案された仕様に基づいて実装されたが、 その仕
       様は utimensat(2) で置き換えれた。

       同様のシステムコールが Solaris に存在する。

注意

   glibc での注意
       pathname が NULL の場合、 glibc の futimesat() のラッパー関数は dirfd が参照するファイルの
       時刻情報を更新する。

関連項目

       stat(2), utimensat(2), utimes(2), futimes(3), path_resolution(7)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。