Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       gettid - スレッドID を取得する

書式

       #include <sys/types.h>

       pid_t gettid(void);

       : このシステムコールには glibc のラッパー関数は存在しない。「注意」の節を参照。

説明

       gettid()   は呼び出し元のスレッド ID (TID) を返す。 シングルスレッドのプロセスでは、スレッ
       ド ID は (getpid(2)  が返すプロセス ID (PID) と等しい。 マルチスレッドのプロセスでは、全て
       のスレッドは同じ  PID  を持つが、 それぞれのスレッドは一意な TID を持つ。 さらなる詳細は、
       clone(2)  の CLONE_THREAD についての議論を参照すること。

返り値

       成功の場合、呼び出し元のプロセスのスレッドID を返す。

エラー

       このコールは常に成功する。

バージョン

       gettid()  システムコールは、カーネル 2.4.11 の Linux で初めて登場した。

準拠

       gettid()  は Linux 固有であり、 移植を想定したプログラムでは使用すべきではない。

注意

       glibc はこのシステムコールに対するラッパー関数を提供していない。  このシステムコールは呼び
       出すには syscall(2)  を使うこと。

       このシステムコールが返すスレッド ID は POSIX スレッド ID (pthread_self(3)  が返す曖昧な値)
       と同じものではない。

関連項目

       capget(2), clone(2),  fcntl(2),  fork(2),  get_robust_list(2),  getpid(2),  ioprio_set(2),
       perf_event_open(2),    sched_setaffinity(2),   sched_setparam(2),   sched_setscheduler(2),
       tgkill(2), timer_create(2)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。