Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       abort - プロセスの異常終了を生じさせる

書式

       #include <stdlib.h>

       void abort(void);

説明

       abort()  関数は、まず SIGABRT の禁止 (block) を解除してから、 (raise(3) が呼び出されたかの
       ように) 呼び出し元のプロセスに SIGABRT シグナルを上げる。その結果、 SIGABRT シグナルが捕捉
       (caught) されて対応するシグナルハンドラーが 返って来ない場合以外は、プログラムの異常終了が
       起こる (longjmp(3)  参照)。

       abort()  関数によってプロセスの終了が引き起こされたときには、 すべての開いているストリーム
       は閉じられフラッシュされる。

       SIGABRT  シグナルが無視、または返って来るシグナルハンドラーで 捕捉されるようになっている場
       合であっても、 abort() 関数はそのプロセスを終了する。 SIGABRT シグナルに対する処理方法をデ
       フォルトに戻してから、再度 SIGABRT シグナルを上げることで、このような動作になる。

返り値

       abort()  関数が返ることはない。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       abort() 関数はスレッドセーフである。

準拠

       SVr4, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, 4.3BSD, C89, C99.

関連項目

       gdb(1), sigaction(2), exit(3), longjmp(3), raise(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。