Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       futimes, lutimes - ファイルのタイムスタンプを変更する

書式

       #include <sys/time.h>

       int futimes(int fd, const struct timeval tv[2]);

       int lutimes(const char *filename, const struct timeval tv[2]);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       futimes(), lutimes(): _BSD_SOURCE

説明

       futimes()   は  utimes(2)   と同じ方法でファイルのアクセス時刻と修正時刻を変更する。  違い
       は、タイムスタンプを変更するファイルを、 パス名ではなく、ファイルディスクリプター fd  を用
       いて指定する点である。

       lutimes()  は  utimes(2)  と同じ方法でファイルのアクセス時刻と修正時刻を変更する。違いは、
       filename    がシンボリックリンクを参照している場合に、リンクの展開を行わず、代わりにシンボ
       リックリンクのタイムスタンプを変更する点である。

返り値

       成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

       エラーは utimes(2)  と同じだが、 futimes()  では以下のエラーが追加になっている:

       EBADF  fd が有効なファイルディスクリプターでない。

       ENOSYS /proc ファイルシステムにアクセスできなかった。

       lutimes() では以下のエラーが追加になっている:

       ENOSYS カーネルがこの関数をサポートしていない。 Linux 2.6.22 以降が必要である。

バージョン

       futimes()   は glibc 2.3 以降で利用可能である。 lutimes()  は glibc 2.6 以降で利用可能であ
       り、 utimensat(2)  システムコールを使って実装されている。 utimensat(2)  はカーネル  2.6.22
       以降でサポートされている。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       関数 futimes() と lutimes() はスレッドセーフである。

準拠

       これらの関数はどの標準でも規定されていない。 Linux 以外では、これらは BSD でのみ利用可能で
       ある。

関連項目

       utime(2), utimensat(2), symlink(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。