Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       pthread_sigqueue - スレッドに対するシグナルとデータをキューに入れる

書式

       #include <signal.h>
       #include <pthread.h>

       int pthread_sigqueue(pthread_t thread, int sig,
                            const union sigval value);

       -pthread を付けてコンパイルとリンクを行う。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       pthread_sigqueue(): _GNU_SOURCE

説明

       pthread_sigqueue()  関数は sigqueue(3) と同様の処理を実行するが、 プロセスにシグナルを送信
       するのではなく、呼び出したスレッドと 同じプロセス内のスレッドにシグナルを送信する。

       thread 引き数は、呼び出し側と同じプロセスのスレッドの ID である。 sig 引き数は送信するシグ
       ナルを指定する。  value  引き数はシグナルと一緒に渡すデータを指定する。 詳細は sigqueue(3)
       を参照。

返り値

       成功すると、 pthread_sigmask() は 0 を返す。 エラーの場合、エラー番号を返す。

エラー

       EAGAIN キューに入れられるシグナル数が上限に達していた (詳しい情報は (signal(7) を参照)。

       EINVAL sig が無効であった。

       ENOSYS pthread_sigqueue() がこのシステムではサポートされていない。

       ESRCH  thread が無効である。

バージョン

       pthread_sigqueue() 関数は glibc 2.11 で初めて登場した。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       pthread_sigqueue() 関数はスレッドセーフである。

準拠

       この関数は GNU による拡張である。

関連項目

       rt_tgsigqueueinfo(2),   sigaction(2),   pthread_sigmask(3),    sigqueue(3),    sigwait(3),
       pthreads(7), signal(7)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。