Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       setenv - 環境変数を変更または追加する

書式

       #include <stdlib.h>

       int setenv(const char *name, const char *value, int overwrite);

       int unsetenv(const char *name);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       setenv(), unsetenv():
           _BSD_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L || _XOPEN_SOURCE >= 600

説明

       setenv()   関数は、name  が存在しない場合  環境変数 name に値 value を設定し、環境に追加す
       る。  name  が環境に存在する場合、overwrite  が  0  以外ならば   その値を   value   に変更
       し、overwrite が 0 ならば name の値を変更しない (setenv() は成功のステータスを返す)。 この
       関数は、 (putenv(3) と違い)  namevalue により参照される文字列のコピーを行う。

       unsetenv()  関数は、変数 name を環境から削除する。  name  が環境にない場合、この関数は成功
       し、環境は変更されない。

返り値

       setenv()  関数は、成功すると 0 を返す。 エラーの場合、-1 を返し、 errno にエラーの原因を示
       す値がセットされる。

       unsetenv()  関数は、成功すると 0 を返す。 エラーの場合は -1  を返し、  errno  を設定してエ
       ラーの原因を示す。

エラー

       EINVAL name が NULL であるか、長さが 0 の文字列を指しているか、 '=' 文字が含まれている。

       ENOMEM 環境に新しい変数を追加するのに十分なメモリーがない。

準拠

       4.3BSD, POSIX.1-2001.

注意

       POSIX.1-2001  は、 setenv()  や unsetenv()  がリエントラント (再入可能) であることを要求し
       ていない。

       glibc 2.2.2 以前では、 unsetenv()  は 返り値が void のプロトタイプであった。  もっと最近の
       glibc 版は、「書式」セクションで示しているように POSIX.1-2001 互換のプロトタイプである。

バグ

       POSIX.1-2001  では 「name に '=' 文字が含まれる場合、 setenv()  はエラー EINVAL で失敗すべ
       きである」と述べられている。 しかし 2.3.4 より前のバージョンの glibc では、 name に '=' 文
       字が含まれるのを許している。

関連項目

       clearenv(3), getenv(3), putenv(3), environ(7)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。