Provided by: po4a_0.66-1_all
名前
po4a-updatepo - ドキュメントの (PO フォーマットの) 翻訳を更新
書式
po4a-updatepo -f fmt (-m master.doc)+ (-p XX.po)+ (XX.po は出力ファイル。その他すべては入力ファイル)
説明
po4a (PO for anything) プロジェクトは、gettext ツールが想定していないドキュメントのような 領域で翻訳をしやすくすること (またより興味深いのは、翻訳文の保守がしやすくなること) を目標 にしています。 po4a-updatepo スクリプトは、PO ファイルの更新を担当し、オリジナルドキュメントのファイルに 行われた変更を反映します。そのため、ドキュメントファイルを POT ファイルに変換 し、msgmerge(1) を呼び出して、この新しい POT ファイルを PO ファイルに適用します。 複数の PO ファイルと (複数の言語を一度に更新する場合)、あるいは複数の文書ファイル (複数の ドキュメントの翻訳を同じ PO ファイルに格納したい場合) を指定することもできます。 マスタードキュメントが非 ASCII 文字の場合、文化に依存せず非標準文字を許容できるように、PO ファイルを UTF-8 に変換します (まだ変換していない場合)。
オプション
-f, --format 扱うドキュメントのフォーマットです。有効なフォーマットの一覧を見るには、--help-format オプションを使用してください。 -m, --master 翻訳するマスタードキュメントを含むファイルです。 -M, --master-charset 翻訳するドキュメントを含むファイルの文字セットです。すべてのファイルが、同じ文字セット を使用していなければならないことに注意してください。 -p, --po 更新する PO ファイルです。ファイルが存在しない場合、po4a-updatepo が作成します。 -o, --option Extra option(s) to pass to the format plugin. See the documentation of each plugin for more information about the valid options and their meanings. For example, you could pass '-o tablecells' to the AsciiDoc parser, while the text parser would accept '-o tabs=split'. --no-previous このオプションは、msgmerge に渡すオプションから --previous を削除します。これにより 0.16 より前の gettext をサポートできます。 --previous このオプションは、msgmerge に渡すオプションに --previous を追加します。gettext 0.16 以 降が必要で、デフォルトで有効です。 --msgmerge-opt options msgmerge(1) 用の追加オプションです。 -h, --help 短いヘルプメッセージを表示します。 --help-format po4a が理解できるドキュメントフォーマットの一覧を表示します。 -V, --version スクリプトのバージョンを表示して終了します。 -v, --verbose プログラムの冗長度を上げます。 -d, --debug デバッグ情報を出力します。 --porefs type[,wrap|nowrap] Specify the reference format. Argument type can be one of never to not produce any reference, file to only specify the file without the line number, counter to replace line number by an increasing counter, and full to include complete references (default: full). 引数にはコンマを続けた後に wrap または nowrap キーワードのどちらかを付けられます。デ フォルトでは、リファレンスは 1 行で書き出されます。wrap オプションは、gettext ツール (xgettext や msgmerge) のようにリファレンスを複数行に折り返します。こちらのオプション の方がより気が利いているため、将来のリリースでデフォルトとなります。元の挙動のままにし ておきたいユーザは、nowrap オプションを使用できます。 --wrap-po no|newlines|number (default: 76) Specify how the po file should be wrapped. This gives the choice between either files that are nicely wrapped but could lead to git conflicts, or files that are easier to handle automatically, but harder to read for humans. Historically, the gettext suite has reformatted the po files at the 77th column for cosmetics. This option specifies the behavior of po4a. If set to a numerical value, po4a will wrap the po file after this column and after newlines in the content. If set to newlines, po4a will only split the msgid and msgstr after newlines in the content. If set to no, po4a will not wrap the po file at all. The wrapping of the reference comments is controlled by the --porefs option. Note that this option has no impact on how the msgid and msgstr are wrapped, ie on how newlines are added to the content of these strings. --msgid-bugs-address email@address msgid のバグレポートを送るアドレスをセットします。デフォルトでは、生成した POT ファイ ルに Report-Msgid-Bugs-To フィールドはありません。 --copyright-holder string POT ヘッダの著作権者 (copyright holder) をセットします。デフォルト値は "Free Software Foundation, Inc." です。 --package-name string POT ヘッダのパッケージ名をセットします。デフォルト値は "PACKAGE" です。 --package-version string POT ヘッダのパッケージバージョンをセットします。デフォルト値は "VERSION" です。
関連項目
po4a-gettextize(1), po4a-normalize(1), po4a-translate(1), po4a(7)
著者
Denis Barbier <barbier@linuxfr.org> Nicolas Francois <nicolas.francois@centraliens.net> Martin Quinson (mquinson#debian.org)
訳者
倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp> Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>
著作権とライセンス
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