Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20210215+dfsg-1_all bug

名前

       daemon - バックグラウンドで動作させる

書式

       #include <unistd.h>

       int daemon(int nochdir, int noclose);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       daemon(): _BSD_SOURCE || (_XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE < 500)

説明

       daemon()  は、制御端末から分離させてシステムデーモンとして動作させたい プログラムのための関数である。

       nochdir  が 0 の場合、 daemon()  は呼び出したプロセスの現在の作業ディレクトリ (current working directory)
       をルートディレクトリ ("/") に変更する。 それ以外の場合、現在の作業ディレクトリは変更されない。

       noclose が 0 の場合、 daemon()  は標準入力・標準出力・標準エラーを /dev/null にリダイレクトする。  それ以
       外の場合、これらのファイルディスクリプターは変更されない。

返り値

       (この関数が fork して fork(2)  が成功すると、親プロセスでは _exit(2) を呼び出すので、これ以降のエラーは子
       プロセスからしか見れない)。 成功した場合、 daemon()  は 0 を返す。 エラーが起こった場合、 daemon()  は -1
       を返す。 さらに、 errnofork(2)  と setsid(2) に関して規定されたエラーを設定する。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       daemon() 関数はスレッドセーフである。

準拠

       POSIX.1-2001 にはない。 同様の関数が BSD には見られる。 daemon()  関数は 4.4BSD で始めて登場した。

注意

       The  glibc implementation can also return -1 when /dev/null exists but is not a character device with the
       expected major and minor numbers.  In this case, errno need not be set.

関連項目

       fork(2), setsid(2)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。