Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20210215+dfsg-1_all bug

名前

       stpncpy - 固定長の文字列をコピーして、その最後へのポインターを返す

書式

       #include <string.h>

       char *stpncpy(char *dest, const char *src, size_t n);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       stpncpy():
           glibc 2.10 以降:
               _XOPEN_SOURCE >= 700 || _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
           glibc 2.10 より前:
               _GNU_SOURCE

説明

       stpncpy()  関数は src が指している文字列から終端のヌルバイト ('\0')  を含めて最大 n バイト
       を dest にコピーする。長さ strlen(src)n より小さい場合には dest の残りの  部分にはヌル
       バイト  ('\0') 文字が埋められる。 長さ strlen(src)n 以上ならば、 dest が指す文字列はヌ
       ルで終端されていない。

       二つの文字列は重なってはならない。

       プログラマーは dest に少なくとも n バイトの空きがあることを 保証しなければならない。

返り値

       stpncpy()  は dest の終端のヌルバイトを指すポインターを返すか、 dest  がヌルバイトで終端さ
       れていない場合には dest+n を返す。

属性

   マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
       stpncpy() 関数はスレッドセーフである。

準拠

       この関数は POSIX.1-2008 に追加された。 それ以前は GNU による拡張であった。 この関数は 1993
       年に GNU C ライブラリのバージョン 1.07 で初めて登場した。

関連項目

       strncpy(3), wcpncpy(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。