Provided by: auto-multiple-choice-common_1.5.2-5_all bug

名前

       auto-multiple-choice-analyse - AMC選択式試験問題のスキャン画像から自動マーク認識する

概要

       auto-multiple-choice analyse --projet project-dir [--seuil-coche threshold]
                            [--tol-marque tol] [--list-fichiers files-list.txt | scan-files...]

解説

       auto-multiple-choice analyseコマンドは、AMC選択式試験問題の答案用紙のスキャン画像から自動
       マーク認識を実行します。auto-multiple-choice analyseを呼び出す前に、auto-multiple-choice-
       prepare(1)を呼び出して、作業文書(--mode s)とMEPファイル(--mode m)を作成し、auto-
       multiple-choice-meptex(1)を用いてレイアウトを処理しておかなければなりません。

       --data data-dir
           データファイルがあるディレクトリを指定します(auto-multiple-choice-meptex(1)などを参照
           してください)。デフォルトはproject-dir/dataです。

       --cr project-cr-dir
           マーク認識に使用する画像を作成するディレクトリを指定します(ボックスの拡大画像
           はzoomsサブディレクトリに、氏名記入欄の画像はname-*.jpgファイルに、レイアウト結果の画
           像はpage-*.jpgファイルに格納されます)。

       --projet project-dir
           --crが使用されていない場合、このオプションを使用する
           と、project-cr-dirproject-dir/crに設定されます。

       処理するスキャンファイルの名前の指定方法には2通りあります:

       •   ファイル名を引数により指定する。

       •   ファイル名をプレーンファイルに(各行に1ファイル名の形式で)列挙して、--list-fichiers
           files-list.txtでこのファイルを指定する。

       マーク認識用のパラメータは以下のオプションを用いて設定できます:

       --prop proportion
           各ボックスのマーク有無を判定する領域の比率を設定します。デフォルト値は0.8です。

       --bw-threshold threshold
           このパラメータはグレースケールのスキャン画像を白黒に変換する際に使用されます。値を大き
           くするとより多くのピクセルが黒とみなされ、値を小さくするとより多くのピクセルが白とみな
           されます。閾値は0と1の間でなければなりません。デフォルト値は0.6です。

       --ignore-red
           このオプションを用いると、カラースキャン画像の赤チャネルのみ使用されます。これによ
           り、スキャン画像上の赤色で記入されたものはすべて無視されます。ボックスが赤で印刷されて
           いる場合に有用です。

       --tol-marque tol
           スキャン画像の四隅にあるマーカーを検出する際の許容度を定義します。マーカーの検出に
           は、目標サイズtarget(印刷とスキャンが完璧であった場合のマーカーの正確なサイズ)に近い
           サイズの、黒い連結領域を探します。tolが単純な実数の場合、サイズが近いと判断されるの
           は(1-tol)*targetから(1+tol)*targetまでの範囲です。tolが「tinf,tsup」の形式
           (tinftsupは実数)の場合は(1-tinf)*targetから(1+tsup)*targetまでの範囲です。標準値
           は0.2です。

       --multiple
           このオプションは、試験問題をコピーした(つまり複数の受験者が同じ試験問題に解答しう
           る)場合に使用します。この場合、同じ試験問題番号をもつ答案用紙が区別できるように、答案
           用紙に複製番号が割り当てられます。

       --pre-allocate copy_id
           このオプションは--multipleと共に使用されます。スキャンごとの複製番号がcopy_idから開始
           し、引数で指定したスキャン画像と同じ順序で割り当てられます。

       --try-three | --no-try-three
           四隅のマーカーのうち三つしか認識できない場合も処理をするかどうかを示します。

       --debug file.log
           デバッグ情報を記録するファイルを指定します。

著者

       Bienvenue Alexis[FAMILY Given] <paamc@passoire.fr>
           主な著者

       Sarkar Anirvan[FAMILY Given]
           著者・編集者

       Kagotani Hiroto[FAMILY Given]
           編集者

       Bréal Frédéric[FAMILY Given]
           著者・編集者

       Bérard Jean[FAMILY Given]
           フランス語版から英語版への翻訳

       Khaznadar Georges[FAMILY Given]
           フランス語版から英語版への翻訳

       Kagotani Hiroto[FAMILY Given]
           英語版から日本語版への翻訳

製作著作

       製作著作 © 2008-2018 Alexis Bienvenüe

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