Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20210215+dfsg-1_all bug

名称

     colcrt — nroff の出力を CRT で表示するためのフィルタ

書式

     colcrt [-] [-2] [file ...]

解説

     colcrt は、半改行、逆改行、の機能を持たない端末に、仮想的にその機能を提供します。 重ね打ちは
     通常の出力となります。 半改行文字と下線 (ダッシュ`-' に置換されます) は、通常の出力行の間に
     新しい行をもうけて出力されます。

     利用可能なオプションは以下のとおりです:

     -       下線を出力しません。このオプションは特に tbl(1) の allbox で描かれた表を表示する時に
             便利です。

     -2      すべての行に半改行があるように出力します。実質的には、1 行おきに出力される ことにな
             ります。通常は半改行のない行では余分な改行を出力しません。 但し、2 連続の空行は決し
             て省略されません。 -2 オプションは、上付き、あるいは下付き文字が含まれていて、それら
             を 印字できないラインプリンタに対して出力する時に便利です。

使用例

     colcrt の典型的な利用法は、以下のとおりです。

     tbl exum2.n | nroff -ms | colcrt - | more

関連項目

     nroff(1), troff(1), col(1), more(1), ul(1)

バグ

     空白に対して下線が引かれる場合には、たとえ ‘-’ オプションが指定されていても、アンダーライン
     キャラクタで表示するようにすべき です。

     102 行以上の行を遡ることが必要な処理を行えません。

     一般には、重ね打ちの効果は失われます。特殊なケースとして、 ‘|’ が ‘-’ で重ね打ちされる場
     合、または下線が引かれる場合には ‘+’ になります。

     各行は 132 文字で切り捨てられます。

     すでに 1 行おきになっている行での上付き、下付き文字に対する対処が必要です。

歴史

     colcrt コマンドは 3.0BSD から登場しました。